投資信託・ETF

【米国株ETF】VTIとVUGの比較 どちらに投資する?

こんにちは、風見です。

今回は「VTIとVUG、あなたはどっち派?」というテーマでお話ししていきます。

先日このようなご質問を頂きました。

株式市場はコロナショックから急回復しましたね。

2番底があるかもしれませんが、ひと安心しています。

最近の米国株を見ているとSaasを始めとしたハイテク銘柄の強さが際立っています。

これまでは米国市場全体に投資ができるVTIに投資をしていましたが、今後はグロース株に集中投資ができるVUGに切り替えようか検討しています。

風見さんはどう思いますか?

投資は自己責任ということは理解していますが、ご意見お聞かせ頂けると幸いです。

こういった内容です。

今回はこのご質問に回答する形で深掘りしていきたいと思います。

  • VTIとVUGの概要を学びたい
  • VTIとVUGの主な違いを知りたい
  • どちらに投資すべきか第三者の意見を聞きたい

といった方にとって、有益な内容なのでぜひ最後までお付き合い下さい。

最初に簡単に自己紹介させて頂きます。

わたしは給与所得を全世界株式への投資に回して、一部を米国株式ETFや個別株に投資しています。

ポートフォリオのざっくりとした内訳はこの円グラフの通りです。

個別株にも投資をしていますが、インデックス投資が中心です。

VTI(バンガード•トータル•マーケット•ストック)とは

先ずは、VTIの概要をお話しします。

VTIは正式名称をバンガード・トータル・マーケット・ストックETFといいます。

設定日は2001年で主要なETFの中ではそれなりに歴史のあるETFでリーマンショックを経験しているETFです。

投資対象としてはアメリカ株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしています。

アメリカの成長を信じているという人にはピッタリのETFだと思います。

純資産は1500億ドルを超えており、ETF純資産ランキングでも常にTOP5には入るほど全世界でメジャーなETFです。

経費率は0.03%とS&P500に連動するVOOやIVVと同様に主要ETFの中でも最も低いコストで保有できます。

配当利回りは通常時は約2%前後です。組入銘柄数は約3500銘柄となっており、銘柄数としては十分に分散できています。

VTIの特徴としては次の2点が挙げられます。

経費率・コストが圧倒的に低い

特徴の1つ目としては、主要なETFの中でも屈指の経費率の低さが挙げられます。

100万円投資していても年間で300円しか費用が発生しないというのは、投資家としては非常に助かりますよね。

投資のリターンは年によってプラスの年もあればマイナスの年もありますが、コストは毎年100%マイナスです。

毎年発生するマイナスのコストを最小に抑えられるということは、それだけ最終のトータルリターンにも影響してきます。

そういった意味でVTIは非常に優秀なETFだと言えます。

米国市場全体に投資ができる

特徴の2点目としてはVTI一つに投資をするだけで米国のほぼ全ての銘柄に分散投資ができる点が挙げられます。

VOOやIVVはアメリカの大型株しか含みませんが、VTIは中型株、小型株も含んでいます。

中小型株の成長性にも期待しているという人にはピッタリのETFだと思います。

VUG(バンガード•グロース株ETF)とは

次に、VUGの概要をお話しします。

VUGは正式名称をバンガード・米国グロースETFといいます。

設定日は2004年で VTIよりは新しいですが、主要なETFの中ではそれなりに歴史のあるETFです。

投資対象としてはアメリカ株式市場の大型・中型株のグロース株銘柄です。

純資産は600億ドルを超えており、ETF純資産ランキングでも常にTOP20には入るほど世界的にはメジャーな方のETFです。

経費率は0.04%とVTIと比べると0.01ポイント高いですが、正直ほとんど差がないといっても差し支えないレベルで非常に低コストだと言えると思います。

配当利回りは通常時は約1%を下回り、0.8%前後です。

組入銘柄数は約270銘柄となっており、銘柄数としては十分に分散できています。

VUGの特徴としては次の3点が挙げられます。

日本の投資家にはあまり人気がない

特徴の1つ目としては、世界的には人気のETFですが、日本の投資家にはあまり人気がない点でしょうか。

先ほどもお話しした通り、純資産残高は主要なETFの中でも常にTOP20に入るレベルですが、楽天証券の取扱代金ランキングではTOP20には入っていません。

日本ではあまり取り上げられていないことが要因かなとも思います。

配当利回りが低い

特徴の2点目としては、VUGはグロース銘柄を中心に投資しているので、配当利回りが市場平均と比較して低い点が挙げられます。

一般的にグロース銘柄は企業活動で得た利益を配当として株主に還元するよりも、自社に再投資する傾向があるためです。

PERが相対的に高い

3点目の特徴としては、PERが割高という点が挙げられます。

2020年8月後半のVTIのPERは25倍前後なのに対してVUGは35倍前後です。

既存の割安性指標としてのPERを重視する方にとっては少し手を出しにくい水準だと言えます。

構成セクターの違い

それでは、次に両ETFのセクター構成を比較していきます。

左側がVTI、右側がVUGのセクター構成です。最も大きな違いはテクノロジーセクターです。

市場平均である VTIでも32%と最も大きな比率を占めていますが、VUGではさらに大きく全体の50%以上をテクノロジーセクターが占めることになります。

特に2019年からはテクノロジーセクターの力強さが顕著で、株価が最も堅調なセクターだったことがVUGにおけるテクノロジーセクターの比率が高まっている要因だと考えます。

一方で金融やエネルギーなどの直近数年でパフォーマンスが優れていないセクターの比率はVUGの方がかなり少なくなっています。

構成上位10銘柄の違い

次に各ETFの構成上位10銘柄の違いを見ていきましょう。

上位10銘柄のうち、7銘柄は被っています。

Apple、Microsoft、Amazon、Facebook、Alphabet、Visa

ですね。

VTIに入っていてVUGに入っていない銘柄としては

Johnson&Johnson、BerkshireHathaway、Procter&Gamble

です。

一方でVUGに入っていてVTIに入っていない銘柄としては、

HomeDepot、Mastercard、NVIDIA

です。

またこの二つのETFのもう一つの相違点としては、今挙げた10銘柄が全体に占める比率です。

VTIは米国全体に投資をしているので、TOP10の占める比率は23%ほどです。

一方でVUGは投資対象をグロース株に絞っているので、上位10社が占める比率が45%となっています。

つまり、VUGは今あげた10社により集中投資したい場合に有効なETFだと言えます。

VTIとVUGのパフォーマンス

ここまでで、VTIとVUGの概要や特徴、主な相違点などをざっくり認識して頂けたと思いますので、次に実際のパフォーマンスの推移を紹介します。

このグラフは2005年からのVTIと VUGの投資収益の推移を表しています。

青色の折れ線がVTI、赤色の折れ線がVUGの推移です。

この推移を見ると2017年あたりまではVTIとVUGのパフォーマンスは似通っていますが、2018年以降パフォーマンスの差がかなり大きくなっています。

特に足元の差はここ10数年で最も大きくなっています。

この期間の年率リターンを見てみるとVTIが8.92%なのに対してVUGは11%と年率リターンで約 2ポイントも高い数値になっています。

この期間の標準偏差、つまりリスクは VTIが15.12%、VUGが15.36%とリスクの差はかなり小さくなっています。

また、リスクに対する投資効率を表すシャープレシオとソルティノレシオもVUGの方が高くなっています。

つまり、

この期間の投資は VUGの方がローリスクハイリターンだったと言えますね。

VTIの魅力と懸念点

それでは、ここまでの内容を踏まえてVTIとVUGの魅力と懸念点をまとめたいと思います。

先ず VTIの魅力としては、低コストでアメリカ全体に投資ができる手軽さが挙げられます。

本ETFに投資をするだけで、アメリカの投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしているので、「バリュー株かグロース株、どちらがいいのか分からない」「大型株だけじゃなく、小型株にも投資がしたい」「よくわからないけどアメリカの成長性は信じることができる」という人でも気軽に投資ができます。

一方で、懸念点というか、デメリットとしてはアメリカ市場の中の勝ち組に特化することは出来ないので、ベストな投資対象からは見劣りしてしまう点が挙げられます。

VUGの魅力と懸念点

次にVUGの魅力としては、最近の力強いグロース株の成長の恩恵を集中して受けることができる点が挙げられます。

今後は5Gの普及や自動運転の進化、リモートワークの浸透など、あらゆる分野でいわゆるハイテク・グロース産業が私たちの生活に占める役割が大きくなっていきます。

また急激なハイテク技術の進化は落ち着くどころか、ますます加速していくという見方が優勢です。

こういった背景からグロース株の成長の恩恵を受けたい人にはオススメのETFとなります。

一方で懸念点としては、グロース株集中投資が今後も市場平均よりも高い利回りを残し続ける確証がないという点です。

歴史的を振り返ってみると、今のようにグロース株がバリュー株をアウトパフォームしていた時期もあれば、その逆もあります。

今後もグロース株がバリューに対して相対的に高いリターンをずっと出し続けると考えるのは難しいと思うので、想定的に劣後する期間もあるというのは想定しておく必要があると思います。

VTIとVUGどちらがいいか

それでは、最後にどちらがいいのかという点について、私なりの見解をお話ししたいと思います。

VUGにおすすめな人

先ずVUGにオススメな人としては、テクノロジーセクターやグロース株銘柄の成長性を信じられるという人だと思います。

今後も短期的にはバリュー株や市場平均に劣後している期間があったとしても、その期間は割安に仕込めると割り切って投資を継続していく必要があります。

これは本当に難しいと思いますが、市場平均に対して上回っている時だけ投資して、下回っているときには投資をしないということになると、常に相対的に割高な時期に投資をすることになります。

よって、VUGに投資をする方は好調な時期だけではなく、不調な時期も投資ができるかというのは一度検討しておく必要があると思います。

次に、VTIにオススメな人としては、

  • 大前提としてアメリカの継続的な成長を信じられるということ。
  • ただその中でどのセクター、どの規模、どのような銘柄が相対的に高いリターンを残すかは見当がつかないので、アメリカ全体に投資がしたい

という人です。

市場全体に投資をすることになるので、ベストな投資法と比較すると劣後してしまいますが、それを受け入れる精神的な準備、心の余裕が必要だと思います。

まとめ

以上、いかがでしたでしょうか。

今回は「VTIとVUGどちらに投資をするか」というテーマで私なりの意見をお話ししてきました。

同じ情報を持っていたとしても、どう投資をするかは人それぞれが置かれている環境や性格、経済状況によるので、ぜひご自身の置かれている状況や考え方を総合的に判断して、どちらに投資するかを決めて頂ければと思います。

それでは皆さん今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

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