投資ノウハウ

米国一強時代の終焉?【バンガード社の予測データを共有】

こんにちは、風見です。

今回は「米国株一強時代の終焉か?全世界投資がおすすめ」というテーマでお話ししていきます。

先日このようなツイートをしました。

https://twitter.com/hirofumi_kzm/status/1295167775086792704

👑米国一強の終焉・全世界投資が主流に❗️❓

米国株一強時代にひと段落が来るかも🤔

バンガード社の今後の10年間の見通しで、米国のリターンが米国以外に劣後するというデータが展開されました。

アメリカは人口増加が予想されていますし、FAANG中心に世界を牛耳っていく‼️

という見方もあると思います。

が、、

個人的には全世界投資が1番安心☺️

こういった内容です。

今回はバンガード社の今後10年間の見通しのデータやより長期の過去実績のデータを共有しながら、このツイートの内容を深掘りしていきたいと思います。

最初に簡単に自己紹介させて頂きます。

わたしは給与所得を全世界株式への投資に回して、一部を米国株式ETFや個別株に投資しています。

ポートフォリオのざっくりとした内訳はこの円グラフの通りです。

個別株にも投資をしていますが、基本的にはインデックス投資を主軸においた運用をしています。

(ブロガーの裏側)
下図は私が記事案を考えるときに作成するマインドマップです。
いつもこんな感じで記事の構成を考えています:)

米国株人気の理由

はい、それでは本題です。

先ずは最近YouTubeやブログ、Twitterで中長期投資で米国株が主流になりつつある背景を共有したいと思います。

左のグラフはリーマンショック時の2008年から2020年7月末までの米国株、先進国株、新興国株の投資収益の推移を表しています。

青色の折れ線グラフがアメリカ全体に投資ができるETFのVTI、赤色がアメリカを除く先進国に投資ができるETFのVEA、黄色が新興国に投資ができるVWOの推移です。

このグラフを見るとアメリカへの投資が圧倒的なリターンになっていることが明らかですね。

この期間の年率平均リターンはVTIが8.9%なのに対して、VEAは1.49%、VWOは1.09%となっており、アメリカが好調ということもありますが、アメリカ以外の地域が非常に低調なリターンに終始している印象を受けます。

一方で、投資の世界ではリスクと表現される標準偏差を見てみるとVTIが16%なのに対して、VEAが18%、VWOが22%となっています。

つまり、アメリカへの投資はアメリカ以外への投資と比較してローリスクハイリターンだったということです。

このデータだけをみるとアメリカ以外に投資をする意味が分からなくなりますよね。

そのくらい直近十数年はアメリカが非常に強かったことが、日本の個人投資家にもアメリカ株投資が普及してきた最も大きな理由になっています。

バンガード社の最新見通し

そんな絶好調の米国株ですが、2020年8月のバンガード社の市場見通しでは、今後10年間のリターン予測は意外な結果となっています。

出典:https://advisors.vanguard.com

この表はバンガード社の資料から引用したものですが、これを見てお分かり頂ける通り、アメリカの年率平均リターンは4-6%、アメリカ以外の年率平均リターンは7-9%という見通しを出しています。

直近十数年のリターンを見た後にいきなりこのようなデータを見せられても、正直あまり信じられませんよね。

バンガード社は投資をしている人なら誰でも知っている世界第2位の資産運用会社です。

そういった会社のレポート見通しを完全に無視するのは賢明ではありませんので、もう少し深掘りしていきたいと思います。

1974年以降の長期データ

この表は1974年以降のアメリカとアメリカ以外の地域のパフォーマンス優劣を視覚的に分かりやすく表しているグラフです。

出典:https://www.hartfordfunds.com

このグラフの0より上の期間はアメリカがアメリカ以外の地域にアウトパフォームしている期間、0よりしたの期間はアメリカ以外の地域がアメリカにアウトパフォームしている期間を表しています。

直近十数年のリターンのところで見た通り、2010年以降はアメリカがアウトパフォームし続けていますが、歴史を遡ってみると2000年代はアメリカ以外の地域に劣後しており、その前の1990年代はアメリカがアウトパフォームできています。

このグラフからわかることを簡単にいうと、アメリカはアメリカ以外の地域にアウトパフォームしている期間もあれば、劣後している期間もあるということです。

2000年代は特に新興国のパフォーマンスが優れていたため、今の米国株のような形で新興国株投資が取り上げられていました。

2000年代にアメリカに投資をしたいと言っていた日本人はかなり稀だと思います。

また、株式市場は実態の企業価値だけではなくて、投資家からの期待値も合わせて株価が決まります。

PERという数値だけで判断するのは危険ですが、現状はアメリカのPERは他国と比べると明らかに高い水準にあります。

つまり成長期待をある程度先取りしているということです。

こういったことを総合的に考えると、今後もアメリカ一強時代が続くと予想する方が逆に難しいですね。

そうは言っても米国株でしょ?

ただ、こういった話をすると

「いやいや、そうはいってもアメリカは先進国の中でも珍しく安定的に人口増加が予想されている国だし、FAANGを中心に世界経済を牛耳っていくでしょ。」

「これまでの歴史とは明らかに違うんだから、今後もアメリカ一強が続くでしょ」

という見方も出てくると思います。

こういった意見はまさにその通りかなと思います。

過去の実績はあくまで過去のもので、過去データが将来のリターンを約束してくれるわけではありません。

かつてないほどFAANGを中心とした巨大企業が世界市場に与える影響力は強くなっていますし、人口増加や金融・財政政策の熟成による株価後押しを考えるとアメリカが他の地域に劣後する未来を想像するのは少し難しいですね。

それを難しくさせるほど圧倒的なリターンをこの10年間は出し続けています。

ただ、こういった意見を持っているのは株式投資に参加した時期が比較的浅い投資家に多いのかもしれません。

2000年代の初頭から投資していた人からするとむしろ景気の循環サイクルからするとアメリカの好調が継続するという見方をする方が難しいという人も多いと思います。

投資は結局は人それぞれの投資経験、性格、経済的な状況などによって考え方や方法が大きく異なります。

異なって当然だと思います。

よって、私はここで米国株集中投資がダメだというつもりはもちろんありません。

ただ、アメリカ株投資をするとしても、今回お話しした過去の歴史を頭に入れておくのと、そうではないのとでは投資結果に大きく影響すると思い、今回の記事を執筆しました。

これからの投資の選択肢

それでは、ここまでの内容を踏まえて私たちの投資方針としてどのような選択肢が考えられるかというのを考えていきたいと思います。

全世界株投資

先ず一つ目の選択肢としては、私が最も推奨している手法である全世界株投資が挙げられると思います。

先程お見せした通り、どれだけ優秀な成績を収めている地域でも浮き沈みはあります。

沈んでいる時期と投資の出口時期が重なってしまうと精神的にはかなり厳しい状況になると思います。

例えば2006年ごろに投資の出口戦略にいた人は新興国投資をしていればよかったと思うでしょうし、今がまさに投資の出口時期の人は米国株投資をしておけばよかったとなると思います。

一方で、全世界投資ならその時々のベストの投資対象と比較すると見劣りしますが、平均点、つまりベターな結果を常に保証してくれています。

国や地域に集中した投資ではどうしても浮き沈みがあることを考えると安心できる投資手法なので、私は万人にオススメしています。

米国株集中投資を継続

一方で米国株投資をそのまま継続するというのも、もちろん有力な選択肢の一つです。

浮き沈みがあるとはいえ、定期的に他の地域をアウトパフォームするサイクルを迎えるとすれば、他の地域に劣後している期間の投資はむしろ割安に投資ができているということにもなります。

投資可能期間が長かったり、不調な時期もアメリカを疑わずに投資を継続できるという方は、米国株投資で問題ないと考えることもできます。

最重要ポイント

こういった選択肢を決める上での重要なポイントは「暴落時でも狼狽売りをしないと言えるか」という点です。

株式投資では長期投資をしていれば数年に一度はいわゆる急落や暴落、〇〇ショックと言われるような出来事が起こります。

暴落の最中は

「アメリカはもう終わりだ」

「金融システムは崩壊する」

「割高すぎたからもう元の株価には二度と戻らない」

「さらに80%下落する」

といったネガティブ発言が散見されるようになります。

投資を継続している投資家は投げ売りした人やそもそも投資をしていない人からかなり煽られることになります。

そういった煽りに自分だったらどれだけ耐えられるかというのは真剣に考える必要があると思います。

個別株には耐えられないけど、セクターなら耐えられる。

セクターは耐えられないけど、国単位なら耐えられる。

国単位では耐えられないけど、世界全体なら耐えられると言ったように自分がどのレベルかは把握しておきましょう。

まとめ

以上、いかがでしたでしょうか。

今回は「米国株一強時代の終焉か?全世界投資がおすすめ」というテーマでお話ししてきました。

お伝えしたかったメインの内容としては、今後アメリカもその他の地域に対してパフォーマンスが劣後する期間が10年やもしくはそれ以上続く可能性はあるということ、必ずしもアメリカ株が最高の投資対象ではないということをご理解頂きたいと思い記事を作成しました。

今回の内容を踏まえて、しっかりと自己分析した上で、米国株集中投資するというのはもちろん選択肢としてはアリだと思います。

ぜひ、ご自身にあった投資を選択して頂ければと思います。

それでは皆さん、今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

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