投資ノウハウ

【米国株ETF】減配のSPYD 高配当株ETFを損切りすべき?【株式投資】

こんにちは、風見です。

今回は「減配のSPYDはこれからどうなる?高配当株ETFを損切りすべきかどうか」というテーマで、SPYDに限らずここ最近パフォーマンスが悪い高配当株ETFを損切りすべきかどうかという点について私の意見をお話ししていきたいと思います。

先日このようなツイートをしました。

https://twitter.com/hirofumi_kzm/status/1286103307933556737

👑減配を発表したSPYDはオワコンなのでしょうか。

SPYDの現状は、

  1. 6月に減配発表
  2. 株価パフォーマンスが悪い
  3. グロース株派に煽られる

という感じで、保有者はなかなか辛いと思いますが、そもそもの投資目的は何でしょうか。

もう一度目的を振り返ってから、損切りするかどうかは考えた方がいいと思う☺️

強みは消えてない🍀

このような内容です。

今回はこのツイートの内容を深掘りする形で、高配当株ETFの投資についてお話ししていきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。

最初に簡単に自己紹介させて頂きます。

私は給与所得を基本的には全世界株式への投資に回して、一部を米国株式ETFや個別株に投資しています。

ポートフォリオのざっくりとした内訳はこの円グラフの通りです。

個別株にも投資をしていますが、基本的にはインデックス投資を主軸においた運用をしています。

SPYD・S&P500高配当株式ETFとは

それでは先ずはじめにSPYDの概要をS&P500に連動するETFであるVOOと比較しながら説明していきます。

SPYDは世界第3位の資産運用会社であるステートストリート社が運営するETFで正式名称をSPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETFと言います。

設定日は2015年10月となっており、ETFの中ではかなり新しい部類です。

投資対象としてはS&P500の構成銘柄のうち、高配当利回りの上位80銘柄でそれぞれに均等投資しています。

ETFでは時価総額の比重で投資比率を設定しているものが多いですが、SPYDは80社に均等投資をするので基本的には1銘柄の比率は1.25%となります。

純資産は20億ドルと主要な米国ETFの中ではかなり小さい方のETFです。経費率は0.07%となっており、VOOやVTIといった最低コストのETFと比べるとほんの少し高目ですが、全然許容レベルだと思います。

配当利回りは約5%前後です。

米国の平均が約2%なので、高配当ETFというだけあってかなり市場平均よりも高い点が最大の特徴です。

7月21日現時点での組入銘柄数は61銘柄となっており、ETFとしては構成銘柄はかなり少ないです。セクター構成や構成銘柄数に関しては後ほど詳しく見ていきます。

SPYDが酷評される理由①:パフォーマンスが悪い

さて、それではここからはSPYDが最近酷評されている要因となっている2つのパフォーマンスを見ていきたいと思います。

先ずは市場平均であるSP500と同じ高配当銘柄であるVYM、HDVとの差を見ていきましょう。

このグラフは2016年から2020年6月末までのそれぞれのパフォーマンス推移を表しています。

このグラフを見ると黄色の線のSPYDは2019年の中盤までは青色のVYM、赤色のHDVを上回っているどころか、緑色のVOOに負けるとも劣らない成績を出していたことが分かります。

この頃は日本の個人投資家界隈でも SPYDの人気が絶頂だった時期でした。

VYM、HDVよりも高配王で尚且つトータルリターンはS&P500同等なんですから、当然ですね。

ただそこから徐々にパフォーマンスが停滞していきます。

2020年に入るまでは、パフォーマンスが落ちているといっても他の高配当ETFと比較するとそこまで悪くなかったので大きな問題はありませんでしたが、2020年3月のコロナウイルスショックによって状況が一変します。

このグラフを見てお分かりいただけるとおり、黄色の線のSPYDが1番大幅に下落しています。

直近高値からの下落率としては、VOOが36%、VYMが37%、HDVが38%だったのに対して、SPYDは48%下落と群を抜いて暴落していました。

また回復局面にある今の株価はそれぞれの高値に対してVOOが-4%、VYMが-13%、HDVが-15%であるのに対して、SPYDは-29%と高値に対する回復の遅さも目立ってしまっています。

このように、暴落時の下落幅が最も大きかったこと、回復が出遅れていることが、SPYDが酷評されている先ず一つ目の理由です。

SPYDが酷評される理由②:減配した

SPYDが酷評されている理由の2点目としては、20年6月配当が減配されたことが挙げられます。

VOO、VYM、HDVは前年同期比と比べるとそれぞれ増配となっている一方でSPYDだけが減配となってしまっています。

確かにSPYDは他のETFと比べて今回は目立ちすぎました。

冒頭でお話しした通り、SPYDはS&P500の構成銘柄のうち配当利回りが高い上位80社に投資をするとしているにも関わらず、現在の構成銘柄は61銘柄です。

つまり、当初は入っていた19銘柄は減配などの理由によって構成銘柄から外れてしまったということです。

減配がSPYDだけ、構成銘柄もかなり減ったという2つの理由でSPYDは悪目立ちをしてしまった形です。

これは事実なんですが、もう少し視野を広げて見てみたいと思います。

この表は2019年以降の各ETFの配当額と前年同期との比較を表しています。

これを見てみると確かに今回減配したのはSPYDだけですが、前期はVOOとVYMが減配となっています。

2019年の6月はVYMとHDVが減配している中でSPYDだけが増配となっています。

このようにSPYDに限らず、VYMもHDVもそうですが、そもそも必ずしも増配するようなETFではありません。

また、増配というのは年間での配当額で判断されますし、あまり今回の減配に大きく反応する必要はそこまでないんじゃないかなと個人的には思います。

SPYDの投資のメリット・強み

それではここでSPYDの強み・魅力を3つ挙げたいと思います。

配当利回りが高い

SPYDの魅力の1つ目としては、その高い配当利回りです。

これは当たり前ではありますが、ETFとして通常時から4%以上の配当利回りがあるのは高配当株狙いの投資家にとっては非常に魅力的な水準だと思います。

今はVYMもHDVもSPYDも株価下落の影響で相対的に配当利回りが高い水準にありますが、通常時でいうと、VYMは3%、HDVは3.5%、SPYDは4%くらいのイメージです。

ETFという形で広く分散しつつ、これだけの配当利回りが確保できているのは魅力ですよね。

分散が効いている

SPYDの魅力の2つ目として、今も少しお話ししましたが、しっかりと分散できている点が挙げられます。

SPYDは少し少なめの80銘柄がデフォルトではありますが、高配当銘柄に自分で80社に分散投資するのはなかなか骨が折れると思います。

また今回の暴落時のように、保有銘柄の中から減配、無配化する銘柄が出てきたとしても全体に与える影響は限られるというのが魅力的だと言えます。

リバランス・銘柄入替が自動

最後に、これはSPYDのというよりもETFの魅力になりますが、リバランス・銘柄入れ替えを自動でやってくれる点も魅力として大きいと思います。

今回の暴落で確かにSPYDの構成銘柄は61になってしまいましたが、これはそのうち補充されて80銘柄に戻ります。

結果として、高い配当利回りを維持したまま、十分に分散した投資が自動的に継続できるようになるわけです。

SPYDに投資をしている人はこういった魅力・強みを気に入って投資を決断しているのではないでしょうか。

そもそもの投資目的を思い出そう

さて、ここまででSPYDが酷評されている理由とSPYDの強みをお話ししてきましたので、一旦話をまとめたいと思います。

今回酷評されている理由は株価パフォーマンスが非常に悪い点、減配した点でした。

一方でSPYDに投資を決断する理由・SPYDの強みは、高配当で分散が効いており、リバランス・銘柄入替が自動であることです。

これを聞いて違和感を持って頂けたでしょうか。

今回酷評されていることはSPYDの強みに何も影響を与えていません。

株価が暴落しようと銘柄が少なくなろうと減配しようと、SPYDは高配当で分散が効いていて、リバランスも銘柄入替もしてくれます。

何か問題があるでしょうか。

SPYDに限らず、高配当株ETF、もしくは高配当株に投資をしている人のKPIはあくまで配当による不労所得、キャッシュインのはずです

仮に株価やトータルリターンを最重視するなら、もっと他にも投資法は考えられます。

今、高配当株投資をしていて不安に思っている方は、是非一度ご自身の投資目的を紙に書いて振り返ってみてください。

もしその目的が変わっていないのであれば、アタフタする必要はないと思います。

もし仮に、今回の株価下落を目にして、「インカムゲインでは補えないほどのキャピタルロスが発生しているのが想定外で心理的に耐えられない」という方がいれば、それはご自身の投資方針を変えればいいだけだと思います。

高配当株投資自体が悪かったのではなく、あなたの目的にあった投資方針ではなかったということです。

今回気付けて良かったと思いましょう。

ただ、今は株価が下落していますが、仮に今後株価が上がってきたときに

あの時は明らかな買い場だった。あの時投資しておけば、含み益の状態で高い配当利回りをずっと手にできていたのに。。

と思わないようによく考えた上で、自己分析をした上で決めていただければと思います。

以上、いかがでしたでしょうか。

今回はSPYDが酷評されているので、少し擁護する形で話をしてみました。

ここで勘違いして頂きたくないのですが、私は皆さんに高配当株投資を勧めている訳ではありません。

私はどちらかというと投資信託での運用が主軸で高配当株投資もやってはいますが、メインではありません。

ただ、短期的な株価の動きや配当の動きだけで判断するのではなく、投資の目的をしっかりと考えた投資をして欲しいと思い、今回は動画の題材として取り扱ってみました。

皆さんの投資生活の参考になっていれば幸いです。

以上、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

それでは皆さん、今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

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