投資ノウハウ

SP500の年率平均利回りに騙されるな!【本当のリターンを歴史から学ぶ】

こんにちは、風見です。

今回は「年率平均リターンに騙されてはいけない。平均になる確率はたった5%。株式投資のリスクを知ろう。」というテーマでお話ししていきたいと思います。

先日このようなツイートをしました。

https://twitter.com/hirofumi_kzm/status/1287613313753346050

👑年率平均リターンはただの参考値です😅

投資では年率平均リターンがよく使われますが、その数値にこだわりすぎない方がイイかも

S&P500の1926年以降のリターンは10%程ですが、過去94年間で10%前後のリターンになったのは『たった6回』でした😲

⚠️年率平均を過度に信用すると狼狽売りに繋がる可能性あり

こういった内容です。

今回はこのツイートの内容を深掘りしつつ、株式投資でのリスクコントロールの考え方・方法についてもお話ししていこうと思いますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。

最初に簡単に自己紹介させて頂きます。

わたしは給与所得を全世界株式への投資に回して、一部を米国株式ETFや個別株に投資しています。

ポートフォリオのざっくりとした内訳はこの円グラフの通りです。

個別株にも投資をしていますが、基本的にはインデックス投資を主軸においた運用をしています。

S&P500の年率平均リターンをデータ紹介

皆さんは投資をする際にどのような数値を確認していますか?

色々な数値を検証されるかと思いますが、その中でも過去の年率平均リターンはほぼ100%の人が見ているのではないでしょうか。

というか、私自身も100%確認している項目です。

年率平均リターンとはある一定期間のリターンの平均値なので、参照する期間が長くなればなるほど信頼できる数値になります。

ただそれはあくまで長期間で見た場合、その平均リターンに近くなるということであって、必ずしも毎年、基本的にはその平均リターンに近い数値になるというわけではありません。

このグラフは1926年以降の各年のS&P500の年率リターンを表しています。

この期間のS&P500の年率リターンは10%前後でしたが、皆さんこのグラフを見て違和感を覚えないでしょうか。

10%前後のラインに青色の横線を引いていますが、このラインに収まっている年は94年間で6回しかありませんでした。

確率で言うと約5%です。

そして大半の年は大きくプラスか大きくマイナスになっていて、上は54%、下は−43%という振れ幅でした。

この期間にリターンがプラスだった年は69回、マイナスだった年は25回なので、3-4年に一度の頻度でマイナスリターンになることになります。

いかがでしょうか。

年率平均リターンは10%ですが、あなたはこの変動の幅を想定しているでしょうか。

株式は長期で保有することでリターンに繋がる可能性が高いですが、株式投資が難しい理由は、多くの人がこの変動の幅に耐えることができずに、株価が暴落している局面でやめてしまうからです。

やめてしまう理由にはもちろん経済的な理由もあると思いますが、心理的な理由で意図せずにやめてしまう人も多いのではないでしょうか。

ただ、株式投資で長期投資をするにはこの変動の波に耐え抜く必要があります。

株式投資100%にこだわる必要はありません

ここまでの内容で株式投資の変動の幅が大きいな、不安だなと感じている方は、無理に株式投資への投資にこだわる必要はないと思います。

ただ、投資をしない方が良いと言っているわけではありません。

株式は金融商品の中でも変動の幅が大きい商品ですが、債権と組み合わせることで変動の幅を抑えた運用ができるようになります。

株式の変動の幅が怖い、不安だと感じている方は債権を含めたポートフォリオを作成し、ポートフォリオ全体での変動の幅を調整することができます。

例として次の3パターンでリターン・リスクをバックテストをしてみました。

左のグラフは1993年から2020年6月末までの各ポートフォリオの推移です。

青色のグラフが株式60、債権40のポートフォリオ、赤色のグラフが株式40、債権60のポートフォリオ、黄色のグラフが株式100のポートフォリオです。

このグラフを見るとやはり株式100のポートフォリオが最もパフォーマンスが良いのが分かります。

年率平均リターンを見てみると株式6割のポートフォリオが8.2%、株式4割のポートフォリオが7.4%、株式10割のポートフォリオが9.42%という結果でした。

確かに株式10割のポートフォリオが最もリターンは高いですが、正直思ったよりも差はないですね。

では、次に変動の幅を示す標準偏差を見てみると株式6割のポートフォリオは8.96%、株式4割は6.25%なのに対して株式10割のポートフォリオは14.99%となっており、株式10割のポートフォリオは債権を含めない場合と比べると格段に変動の幅、つまりリスクが高いことがわかりました。

最大下落幅も株6割が30%、株4割が19%だったのに対して、株10割は50%となっています。

また右のグラフを見て欲しいのですが、これは各ポートフォリオの下落幅を可視化したものですが、やはり黄色のグラフである株10割のポートフォリオがダントツで下落の影響を受けていることが分かります。

このように債権をポートフォリをに組み込むことで、リターンは落ちてしまいますが、変動の幅・下落リスクもかなり抑えられることが分かります。

株の変動の幅が怖いと言うかたは、途中で狼狽売りをして損失を出すリスクを考えると、このように債権を組み込んだポートフォリオを検討してみるのも良いのではないでしょうか。

ちなみに、

標準偏差は変動の幅を表していて、1σは起こる可能性が68%、2σは95%の確率でこの範囲に数値が収まる

ことを表しています。

つまりリターンが7%で標準偏差が5%なら68%の確率で2〜12%のリターンになり、95%の確率で-3〜17%のリターンになるということです。

95%という確率を見れば100年生きていて5回経験するかどうかというレベルなので、安心しますよね。

ただ、実際はリーマンショックや今回のコロナショックでは残りの5%の確率で発生するようなことが起きているので、投資の世界では精神的な油断は絶対にしないほうがいいと思います。

いくらポートフォリオを工夫してリスクのバランスをとっていても、想定外のことが起こるという精神的な準備は常にしておくようにしましょう。

リスク許容度に関する投資アドバイス

ここまででの内容を一旦まとめると、今回はS&P500の1926年以降のリターンを紹介し、年率平均リターンに収まることは稀で変動のリスクを十分に想定しておく必要があるということ。

また変動の幅を抑えるために債権をポートフォリオに組み込むことで投資効率をそこまで落とさずに安定的なリターンを得ることができることをお話ししてきました。

最後に、色んな方から頂く意見や相談を聞いていて私から皆さんにお伝えしたいことがあります。

それは、自分自身のリスク許容度は自分が思っているよりも、格段に低いということです。

「30%くらいの暴落でも絶対に耐えられる」と思っていた人でも、実際に今回のコロナショックのような急落がきてしまったら、過度に悲観的になりすぎて狼狽売りをしてしまうといったことが起こり得ます。

特に相場が好調な時や回復傾向にあるときは自身のリスク許容度を大きく見がちです。

自身の置かれている状況や今後のキャッシュフローをしっかりと分析した上で、慎重に見極めるようにして頂ければと思います。

まとめ

以上、いかがでしたでしょうか。

今回は前半部分でS&P500を例に出して、株式相場の振れ幅の大きさを共有し、後半部分ではリスク許容度に合わせたポートフォリオの構築例を紹介しました。

最後にもお話しした通り、自分自身のことであっても投資に関するリスク許容度は見誤りがちです。

しっかりと自己分析をした上で最適なポートフォリを作って頂ければと思います。

以上、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

それでは皆さん、今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

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