投資ノウハウ

【SP500】最高値で投資した時のリターンは悪いのか?

今回は米国株、先進国株、新興国株の3つを使って株価が最高値付近にある時の投資リターンを検証していきます。

皆さんの中には絶好調な株価を見て、株価が高すぎて投資ができないと嘆いている方もいると思います。

投資の原則は「安く買って、高く売る」なので、こういった気持ちになるのも当然だと思います。

私自身も投資済みの株の評価益が膨れ上がっていくのが嬉しいという気持ちがあるのと同じくらい、「株価が高くて投資しづらいな」と感じています。

今回は株価が高値圏にあるときとそうでない場合の投資リターンを検証していきます。

高値圏で不安だと感じている方にとって非常に参考になるデータになっています。

また、後半では投資をする際に欠かせない3つの要素、「What・Who・How」についても話したいと思いますので、ぜひ最後までご視聴ください。

最高値を気にしたら投資出来ない

最高値更新と聞くと不安な気持ちになるのは無理もないことだと思います。

未知な領域に足を踏み入れ、今までよりも高い株価で推移するわけですから、新規に投資をしようと思う際は二の足を踏んでしまいますよね。

ただ、実際は最高値更新を気にしているとなかなか投資ができないというのもまた事実です。

左のグラフは1950年を起点にしたときのSP500の推移となります。

赤色の点の箇所が最高値を更新しているタイミングを指しています。

これを見ても分かるとおりかなり頻繁に最高値を更新していることが分かります。

また右のグラフはSP 500が最高値を更新するまでの期間を可視化したものです。

1950年以降で500日以上、最高値を更新しなかったのは5−6回しかないことが分かります。

加えてほとんどの期間は100日未満のところで過去最高値を更新しているので、そもそも最高値更新というのはそこまで珍しい事象ではないことがよく分かると思います。

米国株(SP500)でリターンを検証

ただ、最高値がそこまで珍しい現象ではないといっても、やはりリターンに与える影響が気になりますよね。

そこで、ここからは最高値付近とそうではない時に投資をして、どのようなリターンになるかを検証していきたいと思います。

ここからは、最高値から5%以内の場合を最高値付近、最高値から5%以上下落している時を最高値圏外とします。

それぞれで投資をした場合の1950年以降のSP500の年率平均リターンを検証していきます。

このグラフの赤色背景箇所が最高値付近のリターン、青色箇所が最高値圏外のリターンを表しています。

1年間の平均リターン

左のグラフを見て分かる通り、最高値圏外の方が少しグラフが右側に寄せているように見えます。

実際の年率平均リターンの数値を見てみると最高値付近の年率平均リターンは8.2%、最高値圏外の年率平均リターンは9.3%と1%最高値圏外の方が上回っていました。

このデータを見るとやはり最高値圏での投資は避けたいと思いますよね。

3年平均リターン

それでは次に3年平均リターンで見た場合にどのような数値になるかを見ていきましょう。

先ほどのグラフと比べると最高値付近の赤色のグラフと最高値圏外の青色のグラフがかなり重なっているのが分かります。

実際の3年平均リターンは最高値付近は8.2%、最高値圏外は7.4%と1年平均リターンを逆転しました。

この2つの検証を通して分かったことは次の2点です。

一つが最高値付近での投資は短期的には最高値圏外よりも劣後する傾向にあるということ。

もう一つがより長期でのリターンを見てみると最高値付近での投資の方がリターンが高いということです。

ただ、ここまでの話を聞いた方の中には「SP500は長期的に成長してきた市場だから、そうなるよね」と感じている方もいらっしゃると思います。

よって、次に先進国市場と新興国市場ではどのようなリターンになるかを見ていきたいと思います。

先進国株(EAFE)での投資リターン検証

左のグラフは1970年を100とした時のMSCI EAFEインデックスのリターンの推移となっています。

SP500と比べると最近のリターンが見劣りしていることがわかりますね。

右のグラフは先ほどと同様に最高値付近のリターンを赤色、最高値圏外のリターンを青色で表しています。

それぞれのリターンは最高値付近は10.2%、最高値圏外は6.7%となりました。

つまり先進国指数の場合は最高値圏の時の方がリターンがかなり良いということですね。

新興国株での投資リターン検証

次に新興国株のリターンを見ていきましょう。

左のグラフは1989年を100とした時のMSCI Emerging Marketインデックスの推移です。

そして右のグラフが最高値付近と最高値圏外のそれぞれのリターンを表しています。

このグラフを見ても明らかですが、最高値付近の年率平均リターンは16.8%、最高値圏外は8.4%となりました。

最高値投資のリターン検証結果

さて、ここまでの米国株、先進国株、新興国株での検証で分かった通り、最高値付近にあるということが一概にリスクが高い状態とは言えないということがお分かりいただけたかと思います。

注意点:一括投資をすると大怪我になる可能性

ただし、最高値付近の投資が一概に悪くないからといって最高値付近で一括投資をしてもいいかというと、私の答えは「NO」です。数値面では良いかもしれませんが、個人的には投資対象と投資時期を分散することが大切だと考えています。

投資対象の長期低迷の可能性

なぜなら日経平均株価のように、一度つけた最高値を長期間更新できない可能性があるからです。

SP500でも5年間最高値を更新できないことがあります。

先進国株や新興国株という十分に分散した対象であっても同じです。ある国や地域に偏った投資をしてしまうとあなたの投資可能期間の間に再浮上してこない可能性もあります。

よって、もし一括投資をする必要がある場合は、私の場合は全世界株式への投資をオススメしています。

ドルコスト平均法なら株価が低迷してもOK

また、最高値付近に投資をした後に株価が下落したとしても、ドルコスト平均法なら買付単価を下げることができます。

その後の回復局面で利益を出しやすいという点も重要です。

投資対象が長期的に右肩上がりだと確信できる場合は一括投資でも合理的な判断だと言えます。

しかし、暴落が来て一時的に下がった時に長期的なVisionは大丈夫でも、短期的な投資家のメンタルが保つかどうかは非常に不確かです。

投資ではWhat・Who・Howの3つ全てが重要だと考えています。

Whatは何に投資をするのか。

Howはどう投資をするのかです。

例えば全世界株式に積立投資をするという戦略はWhatとHowの部分では王道で素晴らしい方法だと言えます。

ただ、これだけではあなたの投資が上手くいくかは分かりません。

重要なのは、Whoの部分です。

投資をするのはもちろんあなた自信ですが、ここでのWhoはあなたがあなた自身のことを良く分かっている必要があります。

あなたは

「暴落が来ても投資を継続するメンタルがありますか?」

「将来の支出を十分に考慮に入れていますか?」

こういった自分自身のことを良く理解していないままに投資をするのは非常に危険です。

ぜひ、What・Who・Howの3つを意識した投資を心がけていただければと思います。

まとめ

以上、いかがでしたでしょうか。

今回は割高局面での投資をためらっている方に向けて、データを見ると割高局面での投資でも問題ないということをご紹介させて戴きました。

また、データ面では問題はないけれども、割高局面での一括投資のリスクと投資を成功に繋げるために必要なWhat・Who・Howの3つの要素、考え方についてもお話ししました。

今回のお話が皆さんの投資生活の参考になっていれば幸いです。

以上、最後までお付合い頂きありがとうございました。

それでは皆さん、今日も素敵な1日をお過ごしください。

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