投資ノウハウ

SP500最高値更新・過去リターンから将来予想は可能なのか?

最近は株価が比較的堅調に推移していることもあり、割高感が意識されていますよね。

思い返せば2019年は米中貿易摩擦やブレクジットなどで市場がいつ暴落してもおかしくないと言われていた中で、終わってみればS&P500は29%という強烈なリターンを叩き出しました。

そして2020年もコロナショックによって一時期は30%以上も急落しましたが、各国の中央銀行による迅速な金融緩和の効果もあり、終わってみれば18%という2年連続で凄まじい上昇相場が続いています。

米国株投資投資による平均的なリターンは7%前後だと言われています。

その中で、2年連続で非常に素晴らしい成績を残していることで、市場参加者からはバブルを警戒する声がよく聞こえます。

市場の過熱感を警戒している人が増えてきていますが、こういった過熱感に対して、私はある一つの疑問を感じました。

それは

過去の投資リターンから将来の投資リターンを予測することはできるのか

というものです。

確かに2年連続で素晴らしい成績を出しており、過熱感があると言われればそんな気がします。

ただ、過去の投資成績が良かったということが、将来のリターンに影響があるのかは正直よく分かりません。

よって、今回はSP500のデータを使い、過去のリターンから将来予測することが可能なのかどうかを検証していきたいと思います。

「相場が好調すぎて怖い」

「そろそろ暴落が来そうな気がする」

といった方にとって有益な内容になると思いますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。

SP500前年データから今年のリターンを予測できる?

今回は1928−2017年のSP500データを使って検証していきたいと思います。

1年前のリターン、過去5年平均のリターン、過去15年平均リターンの3通りで翌年のリターンに規則性があるかどうかを見ていきましょう。

先ず初めに1年前のリターンから次の年のリターンが予測できるかを見ていきましょう。

例えば、

1930年のSP500のリターンは−25%でした。

そして翌年の1931年のリターンは−43%と2年連続で大幅下落となりました。

1931年の1月初旬に1930年のリターンが明らかになった時点で、1931年のリターンを予測することは可能なのでしょうか。

このグラフは1928年から2017年までの前年リターンと翌年リターンの関係性を視覚化したものです。

横軸が前年のリターンを示しており、縦軸がその翌年のリターンを示しています。

先ほど見た1930年と1931年の例でいくと前年の1930年のリターンが横軸の−25%で翌年の1931年のリターンが縦軸の−43%なのでこのグラフで言うと赤枠で囲った点が1930年と1931年のリターンの関係性を表しています。

このグラフを見ると、とてもじゃありませんが、前年リターンと翌年リターンに相関があるようには見えませんね。

試しに1974年と1975年のリターンを見ていると、1974年は先ほどの1930年と同じくらいで−26%のリターンとなりました。

一方で翌年である1975年のリターンはというと+37%となりました。

先ほどの例の1931年は−43%だったので、真逆の結果になりました。

このグラフで見ても2つの比較が真逆の結果になったことがよくわかると思います。

このように、少なくとも

前年のデータから翌年のリターンを予測することは難しい

と言えると思います。

よって、2020年のリターンが+18%と素晴らしかったことから今年のリターンを懸念する必要がなさそうだと結論づけることができると思います。

過去5年平均リターンから今年リターンを予測できる?

では次に過去5年平均リターンの場合は、どうなるかを見ていきましょう。

このグラフは横軸に過去5年間の平均年率リターンを示しており、縦軸に翌年のリターンを示しています。

このグラフを見ても特に規則性のようなものはないように見えますが、唯一言えることは

過去5年の平均リターンがマイナスだった時の翌年のリターンがポジティブになりやすい

ということでしょうか。

赤枠で囲っている箇所が5年平均リターンがマイナスになった箇所を表しており、全部で11回ありますが、この内9回は翌年はプラスのリターンとなっています。

11分の9のなので確率としては80%となりますが、計測可能期間が11回しかないので、統計学的には信用できる数値ではありません。

ただ、傾向としては5年平均リターンでマイナスだった場合の翌年のリターンは期待できると言えると思います。

一方で過去5年平均リターンがポジティブだった場合は、何か傾向があるかというと、そういった傾向があるようには見えません。

過去15年リターンから今年のリターンを予測できる?

では、最後の検証パターンとして過去15年平均リターンから翌年のリターンが検証できるかを見ていきましょう。

勘の良い方はもうお気付きかと思いますが、やはり過去15年平均リターンからも特別な規則性は見られませんでした。

唯一言えることとすれば、

1928年から2017年までの期間で15年平均リターンがマイナスだった年が一度しかない

ということです。

このデータを見ても、やはり短期的な売買ではなく長期的に広く分散された投資対象で資産を育てることの信頼性は高いと言えるのではないでしょうか。

過去データを元に未来予想は出来ない

ここまで見てきて分かったこととしては、いくらデータを積み上げても

短期的な将来予測はほぼ出来ない

ということです。

確かに過去5年平均リターンでマイナスだった場合は、その年のリターンはポジティブになりやすいと言えなくはないと思います。

しかし、全体を通して言えることとしてはやはり「過去データから将来を予測することは出来ない」ということだと思います。

一方で、仮に「今年のリターンが良くない」と事前に分かったとしたら投資をいったん辞めた方がいいのでしょうか。。?

私はそうは思いません。

むしろ上がる前にしっかりと仕込むことではじめて、株価が上がったときにリターンを享受できるので、コツコツと投資を継続する方が良いとさえ思います。

唯一懸念すべきことは、短期的な暴落にメンタルがついていけるかどうかという点です。

過去の投稿でも何度もお話ししていますが、「いつ暴落が来るか」を正確に予測することは不可能です。

暴落が来ても精神的にポジティブな気持ちが継続できるような投資手法を選択していれば、今年のリターンに固執する必要はないと思います。

暴落がいつ来ても平気なメンタルでいられる方法を個々人で考えていくことが大切ですね。

SP500過去検証まとめ

以上、いかがでしたでしょうか。

最後は少し話が逸れたかもしれませんが、今回は過去のリターンから将来のリターンを検証可能かどうかを見てきました。

結果としては、どのタイミングをとったとしてみ将来を予測することは難しいということがお分かりいただけたかと思います。

唯一気にする必要がある点としては、暴落が来たときにメンタルが耐えられるかどうかなのです。

その点をしっかりとケアできていれば割高懸念はありますが、投資を継続してもいいのではないかと思います。

メンタル面で自信がない方は、私と同じように一部を投資に、残りを暴落用のキャッシュとして積み立ててみてはいかがでしょうか。

以上、皆さんの投資生活の参考になっていれば幸いです。

以上、最後までお付合い頂きありがとうございました。

それでは皆さん、今日も素敵な1日をお過ごしください。

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