投資ノウハウ

SP500最高値更新中に投資をすべき?【米国株】

最近の世界の株式市場は様々な懸念材料がある中でもかなり強気に推移しています。

特にアメリカの主要株価指数が最高値を更新していて喜んでいる人も多いと思います。

一方で、株価が上がりすぎて、今投資をしようかどうか悩んでいるという人も多いと思います。

ニュースを見ていても世界的なコロナの再拡大や暗号資産の急落、増税懸念など株価が軟調に推移する要因はいくつもあります。

とくに、これから投資を始めたいという人にとっては大きな悩みになっていると思います。

今回は

株価が割高になっていて投資をすべきか悩んでいる..

という方向けにsp500の1928年からの長期データを使い、「今投資を始めるべきかどうか」を考えていきたいと思います。

今回の検証はあくまでの長期的なリターンの検証なので、40年平均リターンという形で結果を見ていきたいと思います。

たまたま1年や5年調子がいいときはありますが、1928年から2018年までの超長期間での40年平均リターンを見ていきますので、それなりに参考になるデータになると思います。

また、データ面での結論と合わせて、メンタル面を考慮に入れた考え方も最後に話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

ドルコスト平均法とマーケットタイミング

今投資をすべきかどうかを判断するための材料として、今回は次の2つのパターンでリターンを検証していきます。

一つはドルコスト平均法で毎年1月に1000ドル投資する方法。

もう一つは前年の株価が下落していれば、投資。下落していなければ投資せずにキャッシュとしておいておき、翌年に再度投資をするかどうかの判断をするという方法です。

例えば、2020年のSP500は年初来16.26%の上昇で終えました。

ドルコスト平均法の場合は21年月に1000ドル投資しますが、タイミング投資の方は21年1月には投資しません。

仮に21年の株価が前年比マイナスで着地した場合は、22年の1月に21年分の1000ドルと合わせて2000ドルを投資することになります。

21年も株価が年初来プラスだった場合は、さらに翌年にキャッシュを持ち越します。

このタイミング投資を実施すると最高値で投資をする可能性は0になりますよね。

では、この2つの方法で1928年から2018年までの間に投資をした結果、どのような40年平均リターンになったか見ていきたいと思います。

SP500の過去データを検証

それでは先ずは、最初の40年間である1928年から1968年の成績がどうなったかをご紹介します。

1928〜1968年の投資結果

それでは先ずは、最初の40年間である1928年から1968年の成績がどうなったかをご紹介します。

投資元本40,000ドルに対してドルコスト平均法は369,719ドル、タイミング投資の方は355,554ドルとなりました。

結果としてはドルコスト平均法のほうが少しだけ上回っていますが、40年という長期間で比較してもそこまで大きな差が開きませんでしたね。

この検証結果は1928年から1968年までの40年間でしたが、同様の方法で1929年から1969年、1930年から1970年といった形で、投資開始年の1年ずつずらして40年平均リターンを検証していきます。

1968年以降の40年平均リターン

それでは続いて、1969年以降の40年平均リターンの検証結果もご紹介します。

このグラフはそれぞれの期間のドルコスト平均法とタイミング投資の関係はを示しています。

グラフの上半分がドルコスト平均法が上回っていることを表していて、下半分がタイミング投資が上回っていることを示しています。

例えば最初に紹介した1928年から1968年までの40年間であればドルコスト平均法が約4%上回っており、最後の検証年となる1978年から2018年までの40年間であれば約17%、ドルコスト平均法が上回っていることがわかります。

今回の検証結果から分かったこと次の3つにまとめました。

  • ドルコスト平均法のリターンがタイミング投資のリターンを平均2.5%上回ったということ
  • 40年平均リターンを計測できる51回中34回はドルコスト平均法がタイミング投資を上回ったということ
  • 直近の17年間は全てドルコスト平均法がタイイング投資を上回ったということ

この3つです。

SP500ドルコスト平均法が上回った理由

1928年以降の長期データから分かった通り、ドルコスト平均法で毎年買いつける方法と株価が下落した翌年だけ投資する方法では、ドルコスト平均法の方がリターンが高いという結果になりました。

このような結果になった最も大きな要因は、シンプルに

SP500が年初来で下落した年よりも上昇した年のほうが多い

ことが挙げられます。

SP500は1926年から2020年までの間の95年中70回上昇し、25回下落しました。

割高局面で投資をしないということは、上昇局面を逃していることになり複利の効果を活かしきれていないということになります。

例えば、2010年が10%、2011年が10%、2012年が10%と3年続けて10%のリターンを上げたとします。

そしてようやく2014年に20%の下落があったとしても2010年からみると7%も高い水準にあります。

つまり、

長期的に上昇している市場では投資をせずにキャッシュでおいていることのほうがリターンに悪影響を与える

ということですね。

SP500過去データから見た投資方法

ここまで過去データを使った数値の検証をしてきました。

今回のメインの問である「割高局面に見えるけど、投資をすべきかどうか」に対する答えとしては、「長期間でのリターンを想定する場合は、投資をしても問題ない」と言えます。

繰り返しになりますが、投資対象が成長し続けると仮定した場合は、株価が下がったタイミングを見計らって投資をするよりも、何も考えずにドルコスト平均法が上回る可能性が高いということがわかりました。

つまり割高そうだからといって投資しないでいることによる機会損失のほうが数値的には悪影響ということですね。

確かに株価が最高値を更新しているタイミングでの投資は割高感がありますが、長期的に見れば株価が成長するための一つの通過点に過ぎないと理解する必要がありますね。

投資はメンタルが一番大切

ただ、これはあくまで数値上の話であって、投資で最も大切なのは過去のデータではなく、自身のメンタルコントロールです。

仮に20年2月のように最高値を更新しているときに大きく投資をして、翌月に30%を超える暴落が起こると精神的なダメージはかなり大きいと思います。

相場から離脱してしまう人も出てきます。私は暴落のタイミングでキャッシュに余裕があることで、「割安に仕込めるチャンスが来た」とポジティブな気持ちを維持できるようにしています。

おかげで昨年のコロナショックの際にも主要インデックスや個別株に投資をして、今は殆どの株が当時の2倍近くなっています。

純粋に数値面だけを長期的に見た場合は、キャッシュポジションは非効率的かもしれませんが、投資を続けるためには、私にとってはこの方法が一番安全・安心です。

【まとめ】米国株の割高局面での投資について

以上、いかがでしたでしょうか。

今回はSP500の長期データを使って、ドルコスト平均法とタイミング投資の優劣を確認し、ドルコスト平均法の優位性を確認しました。

純粋に長期的な数値面だけをみるとでは割高感を意識することなく、淡々と積み上げていくのが良いということをおわかりいただけたかと思います。

一方で数値面での事実と自分のメンタル面を考慮に入れた投資戦略を立てることが最も重要なことだと思うので、ぜひ自己分析をしていただき自分にあった投資手法を見つけてください。

以上、いま、投資をすべきかどうかを悩んでいる方の参考になっていれば幸いです。

それでは皆さん、今日も素敵な1日をお過ごしください。

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