投資ノウハウ

投資の満足度を上げる!! コアサテライト投資でリターンとリスクのバランスを整えよう【投資戦術】

今回は「インデックス投資は最適だと分かってるけど、、投資してる実感が湧かないんだよなあ」とか「市場平均以上のリターンを狙いたい、、でもリスクが上がるのはいやだな」と悩んでいる人に是非聴いて頂きたい内容をお話ししていきます。皆さん、コアサテライト投資という言葉をご存知でしょうか。コアサテライト投資は「汎用性が高く、多くの方におすすめできる手法」なので、今回はその特徴やメリット、デメリット、実際の運用例を解説していきます。

今回の内容を聴いて頂くことで、「リスクとリターンのバランスを整えつつ、より高いリターンを狙える」投資法を学ぶことができます。実際に私もコアサテライト運用をしていて投資の満足度は非常に高いです。皆さんの投資生活の参考になると思いますので、ぜひ最後までお付き合い下さい。

コアサテライト投資戦略とは/具体的にどんな投資法なの?

先ずはコアサテライト投資の概要をお話しします。

コアサテライト投資というのは、その名前の通り、安定的に運用する「コア」部分と、積極的に運用する「サテライト」部分に分けて考える投資戦略です。

言い方を変えると、資産を「守りを重視する」部分と「攻めを重視する」部分で分けて投資していくということです。

サッカーで例えますね。

例えば、メッシやクリスチアーノロナウドのように守備を放棄する選手を10人集めても良いゲームはできません。

メッシやクリロナはサテライト、つまり攻めを重視した部分ということですね。

メッシとクリロナが10人のチームを作ってしまうと、えげつない失点につながるように、投資でも攻めることだけしか考えていないと、大きな損失につながる可能性があります。

そこで必要な考え方がコアサテライト投資です。

ここまでの例えをまとめると、コア部分とサテライト部分の役割は、次のように定義することができます。

  • 「コア」となる部分は、中長期的に安定した値動きを目指す「守り」の役割
  • 「サテライト」となる部分は、ある程度のリスクをとってリターンを狙う「攻め」の役割

ということです。

よって、コアサテライト投資では、一般的に値動き(リスク)の比較的小さい資産を「守り」として「コア」に使い、値動き(リスク)が相対的に大きい資産を「攻め」として「サテライト」で保有することになります。

よって、コア部分には債券やバランスファンドなどの低リスク低リターンの資産、サテライト部分には個別株や海外株式などの高リスク高リターンと言われている資産で運用することが一般的です。

コアサテライト投資に関する基本的な前提知識を共有できたところで、コアサテライト投資による運用のメリットとデメリットについてお話ししていきますね。

コアサテライト投資のデメリット

先ずはコアサテライト投資のデメリットとして、3つのポイントについてお話ししていきます。

・資産管理が煩雑になる

コアサテライト投資を採用デメリットのひとつに、資産管理が煩雑になるというという点が挙げられます。

私は基本的にはeMAXIS Slim全世界株式やVTといった全世界株投資を推奨しています。

全世界株投資は本当にやることがなくて、余力ができれば投資するだけなのですが、それと比較するとサテライト運用部分は、高いリターンの投資対象を選んだり、リスクリターンのバランスを定期的に点検する必要が出てきます。

ですので、「資産運用は極力シンプルにやりたい」と思っている方には不向きだと言えます。

・手数料が高くなる

また、手数料が高くなる点もコアサテライト運用のデメリットだと言えます。

売買の手数料が一切掛からない商品でしたら問題ないですが、例えば、ナスダック100に投資ができるQQQといった米国ETFの場合は、売買手数料が発生するものがあります。

最近はSBI証券や楽天証券で買付手数料が掛からないETFも出てきていますが、投資商品によっては手数料が高くなる可能性がある点がふたつ目のデメリットだと言えます。

・リターンが悪化する可能性がある

そして3点目がサテライト投資で全体のリターンを高めるはずが、逆にインデックスに劣る投資成績になる可能性も十分にある点が挙げられます。

というのも、こういった時によくでる話なんですが、プロのファンドマネージャーが運用するアクティブ投資の9割がインデックス投資に負けているというデータがあります。

つまり、プロでさえ、優良だと判断した銘柄が実際に市場平均以上に優秀な成績を収めるのは難しいということです。

私は銘柄選択によって、市場平均を上回るのは不可能だとは全く思いません。

ただし、かなり難しいとは思います。

いずれにせよ、高リターンを狙うはずが、逆に市場平均を下回る可能性があるというのが3点目のデメリットです。

コアサテライト投資のメリット

さて、ここまででコアサテライト投資のデメリットについてお話ししてきました。ここからは、コアサテライト投資のメリット、魅力を3つに絞ってお話ししていきます。

・リスクを分散できる

コアサテライト投資の先ずひとつ目のメリットはリスクを分散できる点にあります。

特定の銘柄に集中投資する場合、対象の価値が下がってしまうと、同時に自分の保有する資産価値全体が下がってしまいます。

分散投資ならば、複数保有する銘柄のうち、あるひとつの銘柄の価値が下がったとしても全体から見れば損失は少なくなります。

例えばマクドナルドの株しかもっていない状態でマクドナルドが不祥事を起こし、株価が30%下落した場合は、あなたの資産も30%減ってしまいます。

一方で、マクドナルド以外にも株をもっており、マクドナルド株が資産全体の1割しかない場合は、同じ30%の下落でも、あなたの資産全体への影響は3%に抑えられます。

このようにコアサテライト投資を徹底することで、自然と分散投資ができる点が先ず一つのメリットです。

・目的にあったポートフォリオにできる

次に、インデックス投資だけの場合と比べると柔軟性がある点がメリットと言えます。

例えば、全世界株投資が投資の最適解だと思って、eMAXIS Slim全世界株式100%のポートフォリオにするのは、資産の最大化という側面では最適かもしれません。

ただ、投資の目的や手段は人それぞれです。自分自身が下落に弱いメンタルだと思っている人は、暴落に強いと言われているヘルスケアや一般消費財セクターの比率を増やすのが最適なケースもあります。

また下落時に配当を受け取ることで狼狽売りを防げている人にとっては、高配当株を多めにポートフォリオに組み込むのが最適なケースもあると思います。

このように、基本はインデックス投資で守りの運用をしつつ、サテライト部分で自身に最適化したポートフォリオに近づけることができる点が2つ目のメリットです。

・リターンの向上を目指すことができる

そして、コアサテライト投資の3つ目のメリットとしては、リターンの向上を目指すことができる点が挙げられます。

インデックス投資はよくも悪くも市場平均通りです。

過去10年で言うと、ITセクターや米国株の比率を高めることで市場全体を上回る、高リターンを得ることが出来ました。

過去10年のITセクターや米国株集中投資の成績は全世界株投資をしていても辿り着けないリターンです。

コアとなる部分は安定運用しつつ、サテライト運用として、こういった高リターンの対象を織り込むことで、全体のリターンの底上げを目指せる点が3つ目のメリットと言えます。

一方で、注意点としては、今の調子の良さが最終的な投資リターンに必ずしもプラスの影響を与えるとは限らないということです。

長期投資を前提で考えている人は、今ではなく、長期的に高リターンとなる投資先を選ぶ必要があり、それは非常に難易度が高いです。

デメリットの3つ目でお話しした通り、銘柄選択で市場平均を上回るのはプロでも難しいと言う点は認識しておく必要がありますね。

コアサテライト投資の実践例

ここまでの内容でコアサテライト投資についての理解がかなり進んだと思いますので、運用例として2つのサンプルをご紹介します。(コアサテライト投資の手法自体は十人十色なので、皆さんそれぞれでどんな運用がいいか考えてみて下さい。)

・全世界株7割、米国株3割のポートフォリオ

先ずひとつ目の例はコア部分を全世界株式、サテライト部分を米国ETFで運用するというものです。

これはかなり”イマドキ”な手法だと思います。

やはり、過去10年間の米国株の好調さから目を背けるのは難しいです。

日本でも米国株投資が流行っていることもあり、その流行りに乗っている人たちと比べると全世界株投資は見劣りしてしまいます。

それでも全世界株投資で運用するのがベストだと考えて、信念を貫いている人は全く問題ないと思います。

が、「米国株にも興味があるな〜」と言う人には米国株によるサテライト運用も選択肢になるかと思います。

ちなみに、2010年以降のリターンをバックテストで見てみると、VT100%のポートフォリオの年率リターンは10%となりました。

一方で、VT70%とナスダック100に投資ができるQQQを30%組み込んだポートフォリオのリターンは13%となり、年率平均リターンで3%もの差が出ました。

このように上手くサテライト運用ができれば、リターンを向上させることが出来ますね。

・全世界株8割、現金2割

2つ目の運用例は少し特殊なケースを紹介します。

実は私はこれに近い形の運用をしています。

基本的には全世界株式に投資をするのですが、日々の投資は投資可能額の8割にとどめます。残りの2割は現金として待機させるという方法です。

正直この方法は万人にはおすすめしません。

なぜなら、現金で待機させるということは、機会損失につながる可能性があるからです。

私が投資可能資金の2割を現金で待機させる理由は、暴落時の精神安定剤とするためです。私は投資はメンタルが1番大切だと考えています。

投資可能額の100%を株式に回していると、暴落時の気持ちとしては「これ以上下がってくれるな!」となります。

一方で、手元に現金があれば、暴落時の気持ちとしては「バーゲンセールで割安に投資ができる!」「やっと現金を解放できる!」とポジティブな気持ちを保てます。

実際に私の場合は、コロナショックを含む過去の暴落時は、非常に健康的なメンタルのまま生活することが出来ました。

私にとっては、この全世界株8割、現金2割で、暴落時に現金を追加投資の原資とする変則的なコアサテライト投資が合っているので、採用しています。

コアサテライトは安定とリターン向上の両立を狙える投資法

さて、いかがでしたでしょうか。今回は投資戦略のひとつであるコアサテライト投資について、その特徴やメリット、デメリットに加えて、運用例をご紹介させて頂きました。

最後に正直な話を少しすると、多くの方にとって、全世界株への投資はかなりツマラナイと思います。「投資に面白さは必要ない!」「全世界株だけで満足」という人はそれでいいと思います。

一方で、「自分の色を出したいけど無茶はしたくない」という人にはコアサテライト投資はピッタリの手法だと思います。

コアサテライト投資は本当にいろいろな使い方があるので、上手く取り入れてみてはいかがでしょうか。

以上、今回の内容が皆さんの情報収集の参考になっていれば幸いです。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

それでは皆さん、今日も素敵な1日をお過ごしください!

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