個別株

最高値圏でも投資すべき?主要指数の割高時リターンを徹底検証!!

今回は「最高値圏での投資はリターンが低いのか」というテーマでお話していきます。

どうせ投資をするなら出来るだけ儲けたいですよね。

レストランで出来るだけ美味しい料理が出てくることを期待するように、投資をするなら出来るだけ高い利益を得たいと思うのは、至極当然のことだと思います。

ただ、最近の相場を見ていると最高値圏に近い状態が続くこともあり、

「高値圏での投資ってリターン小さそう」

「どうせ投資するならもう少し株価が落ち着いた時に、高いリターンを狙いたい」

といった人も多いのではないでしょうか。

今回はそんなあなたに向けて「最高値圏では投資をすべきか」というテーマでお話ししていきます。

これから10分ほどでお話ししていきますが、最後まで聞いて頂くことで、統計データに基づいた合理的な判断ができるようになります。

つまり、リターン(利益)を最大化する可能性が上がります。

また、感情に基づく売買をせずに済むようになります。

感情に任せた売買をすると「高く買って、安く売り」がちなので、損をする確率がグッと低くなります。

具体的なデータをお見せしていく前に、今回の結論を先にお話しすると

「最高値圏での投資リターンは低くない。むしろ高い。」

というのが今回の結論になります。

これ、かなり意外な結論ですよね。

俄には信じがたいと思いますので、今からご紹介する統計データを確認してみて下さい。

最高値圏の投資は本当にリターンが悪いのかを検証

正直にお話しすると、私も元々は、最高値圏での投資は「なんとなく嫌だな〜」と思っていたタイプなんです。

なんとなく、高値圏での投資ってリターン低そうなイメージありませんか。

未知の領域に足を踏み入れ、今までよりも高い株価で推移するわけですから、新規で投資しようと思うと二の足を踏んでしまいますよね。

Twitterやブログを見ていると、同じように考えている人が結構いることが分かります。

ただ、よくよく考えてみると、みんなそう考えているってことは、意外と最高値圏でもリターンが出るんじゃないかという考えが頭をよぎりました。

そこで、最高値付近とそうではない時に投資をして、どのようなリターンになるかを検証してみました。

ここからは、最高値から5%以内の場合を最高値付近、5%以上下落しているときを最高値圏外としてお話ししていきますね。

米国株指数 1年間の平均リターン

それでは先ずは、みんな大好きS&P500の1950年以降のデータを使って検証していきます。

このグラフはS&P500に投資してから1年間の年率リターンを示しています。

赤色のグラフが最高値付近の時に投資をした場合のリターン。
青色のグラフが最高値圏外の時に投資をした場合のリターンを表しています。

このグラフを見てお分かり頂ける通り、青色の最高値圏外のグラフの方が少し右側によっているように見えますよね。

つまり、最高値圏外の方がリターンが良さそうだということです。

実際の年率リターンを見てみると、最高値付近のリターンは8.2%、最高値圏外のリターンは9.3%となっていました。

やはり、私たちのなんとなくの感覚は正しくて、最高値付近での投資は1年間というスパンで見るとリターンが悪くなる傾向があるようです。

米国株指数 3年間の平均リターン

それでは次に、同じS&P500のデータを使いつつ、投資後1年ではなく、期間を伸ばした3年間での年率リターンを見ていきましょう。

先程のグラフと比べると最高値付近の赤色のグラフと最高値圏外の青色のグラフがかなり重なっているのが分かりますね。

実際の3年間での年率平均リターンは、最高値付近が8.2%、最高値圏外は7.4%となりました。

1年間でのリターンとは真逆の数値になりましたね。

この2つの検証を通して分かったことは次の2つです。

ひとつは、最高値付近での投資は短期的には最高値圏外での投資と比べて、リターンが劣後する傾向にあるということ。

もうひとつが、より長期でのリターンを見てみると、最高値付近での投資の方がリターンが高いということです。

つまり、高値を更新している時は市場が好調で、リターンにも繋がりやすいということですね。

ただ、ここまでの話を聞いた人の中には「S&P500は長期的に成長してきた市場だから、そうなるよね」と感じている人もいると思います。

よって、次に先進国市場ではどのようなリターンになっていたかを見ていきましょう。

先進国株での投資リターン

このグラフは先程と同様に最高値付近に投資した時のリターンを赤色、最高値圏外で投資した時のリターンを青色で表しています。

グラフだけではよく分かりませんが、実際の数値を見てみると最高値付近のリターンは10.2%、最高値圏外でのリターンは6.7%となりました。

つまり、先進国指数の場合は最高値圏の時の方がリターンがかなり良いということですね。

最高値付近で一括投資しても良いのか?

さて、ここまでの米国株、先進国株での検証で分かった通り、最高値付近にあるということが一概にリターンが小さくなるとは言えない、むしろ若干高い傾向にあることをお分かり頂けたかと思います。

この内容を聞いて「じゃあ、最高値付近の時に一括投資しても良いんじゃん!」と考える人もいると思います。

確かに、統計データだけをみるとその考えもアリだとは思いますが、私個人としては、そのやり方には否定的です。

数値面では正しそうですが、やはり投資対象と投資時期の分散は大切だと思います。

投資対象が長期低迷する可能性はある

例えば、日経平均のように、一度つけた高値を長期間更新できない可能性があります。

S&P500でも5年以上最高値を更新できなかったことは何度かあります。

ある国や地域に偏った投資をしてしまうと、あなたの投資可能期間の間に再浮上してこない可能性があります。

よって、仮に一括投資をする必要がある場合は、私だったら、全世界株式への投資をオススメしています。

世界全体は長期的にみると、必ず成長していくと考えているからです。

ドルコスト平均法なら低迷しても安心

また、最高値付近に投資をした後に株価が下落したとしても、ドルコスト平均法なら買付単価を下げることができます。

結果として、その後の回復局面で利益を出しやすくなります。

投資対象が長期的に右肩上がりだと確信できている場合は一括投資でも合理的な判断だと言えます。

しかし、暴落がきて一時的に下がった時に、短期的に投資家のメンタルが保つかどうかは別問題です。

多くの投資家が失敗する理由はメンタルです。

過去の統計データが何を示しているかも判断材料にはなりますが、1番大切なのはメンタル面だということは覚えておいてください。

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