投資ノウハウ

【コロナショック後の投資戦略】割高圏での投資は危険?米国株指数で徹底検証!!

短期間での急激な株価の値上がりを目の当たりにすると

「株価が割高な気がする」

「そろそろ調整の下落がきそう」

「暴落するまで待った方がいいかも」

といった不安や悩みが出てきませんか?

実はコレ、つい最近私も感じていたことです。

そこで、悩んでいても仕方がないと一念発起し、米国株価指数90年分のデータを調べてみました。

今回はその検証結果を共有しますね。

今回の記事で皆さんに提供するのは1928年以降のS&P500の統計データです。

いま投資をすべきかどうが悩んでいる人にとっても、ほぼ1世紀分のデータをもとに判断すれば、迷いや悩みもかなり軽減されると思います。

数年後に、あの時〇〇(ああ)していて良かったと思えるアクションを取れるようになるのが理想です。

もったいぶらずに、今回の結論を先にお話しますね。

半世紀以上のデータを分析して分かったこととしては、「短期間で急激な株価上昇があったとしても、投資は継続すべき」ということです。

これは意外に感じる人も多いのではないでしょうか。

そういう私も、今回の統計をみて驚きました。

株価が急上昇した後は、なんだか投資をしてもリターンが悪そうな気がしますよね。

ここからは今回の結論の根拠となるデータを実際にお見せしていきますね。

コロナショックからの1年間のリターン

この検証をしていく前段階として、2020年のコロナショックからの回復の1年がいかに凄まじかったかを確認しましょう。

このグラフはSP500の2020年年初から2021年4月までの株価推移を表しています。

コロナショックからの回復の一年

コロナショックで底値をつけたのが3月23日で、そこからの1年間でのリターンはなんと75%となりました。

異次元すぎませんかね、この数字は。

ピンポイントで大底で投資ができていなかったとしても、2020年の3月後半に投資ができていた人は、本来なら10年必要なリターンをたったの1年で手に入れたことになります。

ちなみに、この期間のリターンは1950年以降では最大のリターンとなりました。

ご参考までに、このレベルで株価が上昇したのは過去に一度だけで、1930年ごろの世界大恐慌ぶりの、まさに100年に一度レベルの高リターンとなりました。

米国株暴騰後のリターン検証

そんなこんなで、過去最大級の株価上昇した米国株ですが、ここで気になるのは「この後、株価はどうなるのか」ですよね。

早速みていきましょう。

1年で50%以上の株価上昇した翌年のリターンを検証

データのひとつ目として、1950年以降で12ヶ月リターンが50%を上回った後のリターンがどうなっていたかを紹介します。

結果はこの通りです。

50%以上のリターンを記録してから1年後のリターンは−1.5%となりました。

やはり、なんとなくの感覚通りですね。

これは多くの方が予測した通りではないでしょうか。

内訳をみてみると、1年後のリターンのうち、2桁以上のマイナスになる確率が20%、一桁マイナスが45%はマイナスリターンになりました。

計65%の確率でマイナスリターンになるということですね。

一方で一桁プラスは10%、二桁プラスは25%となっていました。

つまり、大幅なプラスになる可能性もあるけれども、確率としてはマイナスリターンになる確率の方が高いということですね。

このように、おおかたの予想通り大幅な株価上昇の翌年の期待リターンはマイナスとなりました。

1年で50%以上の株価上昇した3年後、5年後のリターンを検証

一方で、3年、5年と少し期間を伸ばした時のリターンはどうでしょうか。

この記事を見てくれている方の多くは長期投資かの方が多いので、どちらかというと短期よりも長期でのリターンの方が気になりますよね。

もったいぶらずに結果を共有すると、3年後のリターンは42%、5年後のリターンは65%でした。

年率平均リターンに換算するとそれぞれ14%、13%となりました。

つまり、長期でみると実はしっかりと安定したリターンを残せていたというのが統計上のデータとなっていました。

4つのパターン別に翌年のリターンを検証

ここまでの内容で50%以上の急激な株価上昇後のリターンを見てきましたが、50%の株価上昇というのはかなり極端な例だったので、もう少しマイルドな4つのパターンで分類していきたいと思います。

4つのパターンというのは、二桁マイナスリターンだった翌年、一桁マイナスリターンだった翌年、一桁プラスだった翌年、二桁プラスだった翌年の4つのです。

結果はこの通りです。

これをみると二桁マイナスを記録した翌年のリターンは、他の3パターンと比べるとリターンが小さくなる傾向があることが分かります。

一方で、他の3つのパターンをみるとリターンにそこまでの差がないということが分かりますね。

つまり、過去12ヶ月のリターンが良くても悪くても統計的にはリターンにそこまで影響がないということです。

統計データを加味してどう投資すべきか

いま見てきた3つのデータから言えることとして、「株価暴騰後にどう投資をすべきか」という問いに対する私の答えとしては「長期投資を前提としているなら、気にせず投資しても問題なし」です。

統計上のデータとして、過去12ヶ月のリターンが将来のリターン期待値に影響しないという点が根拠とななります。

ただし、気をつけないといけない点としては、統計上のデータとは別で、私たちは常に株価変動のリスクを考慮に入れた投資をする必要があるということです。

確率や過去データを投資半断の材料とすること自体は問題ないと思います。

ただし、残念ながら、過去データは将来の株価を保障してくれる訳ではありません。

私たち投資家はいつ暴落が来ても問題ない精神的、経済的準備をしておく必要があることは覚えて置いてください。

「過去データはこうだったから」と言って、キャッシュポジション を小さくして投資をしているときに大暴落がきて狼狽売りしていては意味がありません。

どんな時でも基本に忠実に無理のない範囲で投資をしていくのがいいのではないでしょうか。

メンタルをケアしつつ、投資を継続する

以上、いかがでしたでしょうか。

今回は株価が割高圏にありそうな今、投資をすべきかどうかというテーマでお話ししました。

割高時の投資は賛否両論あり、初心者・ベテラン問わず、難しい問題だと思います。統計データの検証結果としては、いつ投資をしても問題ないというデータをご紹介させて頂きました。

一方で、いつも言っていることですが、「投資はメンタルゲー」です。

明日30%を超える暴落が来ても「ヤバっ」と思うのではなく、「おっ、来たのね」くらいの精神的な余裕がある状態がベストだと思いますので、その点には引き続き注意しながら投資をして頂ければと思います。

いずれにしても、これまで頼るべき根拠もなく、ただただ不安に感じて悩んでいた方にとって少しでも参考になっていれば幸いです。

以上、最後までお付き合い頂きありがとうございました。今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

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