こんにちは、風見です。
「ETFって種類が多くてどれにすればいいのか分からない」という方は多いと思います。
今回は個人的におすすめの投資信託を11個紹介しますので、参考にして頂ければと思います。
ETFとは
ETFとは上場投資信託のことで、簡単に言うといろんな個別株のパッケージ商品です。
メリットは分散効果が高く、個別株と比べて倒産リスクは少なく安定していること。
デメリットとしては個別株のような爆発力がないことです。
一般の個人投資家はなかなか個別銘柄選定や分析に時間を割けないことや、そもそも専門家でもインデックスに勝る成績を残すことが難しいことを考えると個人的にはおすすめできる商品かなと思います。
そんなETFの中でも今回は個人的におすすめできる銘柄を11個紹介したいと思います。
今回紹介するETFは4つのグループに分けることが出来ます。
全世界株、米国メジャー指数、米国高配当、連続増配です。
それでは順番に見ていきましょう。
全世界株株に投資ができるETF(VT)
先ずは第一におすすめするのが全世界の大中小型株を組み入れているバンガード・トータル・ワールド・ストックETFであるVTです。
全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上カバーしていますので、VTに投資することで新興国から先進国まで広く分散された投資が出来ます。
メリットはVT一本に投資するだけで低コストで分散投資が出来ることです。
一方でデメリットは新興国や日本も含んでいるので、その時一番成長している地域のETFと比べるとリターンが見劣りするところでしょうか。
私はコアサテライト戦略をとっており、このVTを毎月定期的に買付しています。
広く分散されているVTをコアに自身が有望だと思う銘柄をサテライト運用することでコア部分を補填し、投資リターンを高める可能性が生まれます。
世界経済の発展に投資したいという方、どの国、セクターに投資をすれば分からないという初心者の方にも戦略的に国際分散投資したい玄人にもおすすめできるETFです。
米国メジャー指数に連動するETF
次にお勧めするのが米国メジャー指数に連動するETFです。
このグループでは5つのETFを紹介します。
VTI
VTが全世界の株を広くカバーしていたのに対して、バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)は、これ1つでアメリカ株式市場全体に分散投資できることが特徴です。
世界の中でもアメリカ経済の発展に投資したいという方におすすめです。
VOO
VOOはバンガードのS&P500連動のETFになります。
バンガードの数あるETFの中でも2番目に運用総額の多い米国株ETFです。
運用総額は米国市場で4位につけており、バンガードのETFの中でも2位です。
S&P500はニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数で、米国の大型株の動向を表す株価指数として広く知られていて、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーします。
VTIが米国の大中小型株をカバーしているのに対して、VOOはSP500に組み入れられている大型株に絞られていますので、米国株には広く投資したいが小型株への投資は控えたいという方におすすめのETFです。
IVV
IVVはブラックロック社のiシェアーズシリーズで米国のS&P500をベンチマークとしているETFです。
バンガード社のVOOのブラックロック社バージョンですね。
SPY
SPYはステートストリート社のS&P500連動ETFです。
最も古いETFであり、21世紀に入ってから作られたIVVやVOOよりも一日の長があります。
規模が大きいため、流動性と安定感はずば抜けていますね。機関投資家から好んでよく買われているイメージです。
VOOとIVV、SPYはSP500をベンチマークしている為リターンは似たり寄ったりです。
よって選定基準は、
- 時価総額
- 経費率
- 運用会社
の分散といったところで個々人の好みで決めてしまってもいいレベルかなと思います。
私はまだ買っていないですが、投資のコア部分にバンガード社のVTを選んでいる為、IVVかSPYを買っていきたいと考えています。
どちらかというと経費率が低いIVVをターゲットにしています。
QQQ
QQQはナスダック100指数に連動する値動きをめざす米国籍のETFです。
ナスダック100指数は,米国の新興企業向け株式市場NASDAQに上場する企業のうち,非金融銘柄で時価総額上位100銘柄の時価総額を加重平均して算出したものです。
NASDAQには米国内外の3000以上の銘柄が上場しています。そのうちで時価総額の大きな100銘柄ですから,この指数に組み入れられるのはかなりの大企業です。
マイクロソフト,アマゾン,アップル,アルファベット(グーグル)が上位を占めています。
ITに強みを持つ4銃士「GAFA」が指数の4割を占める構造で、SP500と比べると値動きが大きいのも特徴です。
配当利回りは1%以下とこれまでに紹介してきた米国ETFと比べると低いですね。
IT企業は利益を配当という形で株主に還元するよりも自社開発研究に注ぎ、株価UPという形で還元する企業が多いです。
VTIやVOO、IVV、SPYは人によってはコア投資する人も多いと思いますが、QQQをコアとするのはなかなかリスクが高いと個人的には考えています。
とはいえ、過去のリターンが高いのも事実ですからサテライトとしての機能は高いとも思います。
米国高配当株ETF(VYM/HDV/SPYD)
次にこれまでとは少し趣向を変えた高配当ETFについて紹介します。
VYM、HDV、SPYDはそれぞれバンガード、iシェアーズ、スパイダーが展開する高配当ETFです。
VYMは各セクターのバランスが良くインカムとキャピタルの両方を狙えそうな構成になっています。
HDVはディフェンシブな銘柄が主体でより配当重視のETFと言えると思います。
SPYDは少し特殊で不動産・REITの比率が大きいのが特徴です。
株式投資ではキャピタル狙いの人とインカムゲイン狙いの人がいますが、これらのETFはインカムゲイン狙いの投資家にとって嬉しいETFだと思います。
私も3つのETFを所有しています。
キャッシュが余った時にタイミングを見てVYMやHDV、SPYDを買っています。
個人的にはどれが優れているというのはないと感じているのですが、この3つのETFの中では最もキャピタルとインカムのバランスが取れていそうなVYMを好んでいます。
米国増配株ETF(VIG/SDY)
最後に増配ETFであるVIG,SDYをご紹介します。
VIGはバンガードが提供する過去10年以上、連続増配を続ける大型株(REITを除く)に分散投資する米国籍ETFです。
資本財や必需品、ヘルスケア、消費財等の170以上の銘柄を組み入れていますが、そのうちマイクロソフト等の上位10社で3割以上を占めているのも特徴です。
SDYはスパイダーが提供する過去20年以上の連続増配を続ける高配当利回り銘柄で構成されるS&P高配当株指数に連動する米国ETFです。
必需品、金融、ヘルスケア、消費財、公益事業などを中心に110以上の銘柄を組み入れています。
VIGとSDYは株価の伸びと配当の双方を狙うETFで、株価伸び率はVIGが高く、配当利回りはSDYのほうが高くなっています。
両ETFともに連続増配株であって、必ずしも高配当ではないということに注意が必要です。
先ほどの高配当ETFと比べると、今すでに高配当なETFあるいは個別株を狙うのか、それとも今後を意識してVIG、つまり米国増配株式ETFを狙うのかという好みの違いが出てくるかなと思います。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
いずれも世界でTOP中のTOPのETF達だったと思います。
正直この中のどれを選ぶのが正解かは数十年後の結果論となるでしょう。
それくらい現時点では甲乙つけがたい商品たちです。
皆さんがどのような投資方針かをしっかりと固め、好きなETFを買い付けて頂ければと思います。
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