こんにちは、風見です。
皆さんは株式投資・資産運用をする際にルールを設けていますか?
個別株は〇〇社以上に分散する
債権比率は〇〇%以上にする
日本株の比率は〇〇%以内にする
わたしは資産運用をする上でいくつかのルールを設けています。
今回はその中でも最も重要なルールの一つだと考えている
「キャッシュポジションを適切な水準に保つ」
という点について話していきたいと思います。
目次
自分の資産を自分で築く時代
先日このようなツイートをしました。
今後はますます寿命は伸びるでしょうし、ゆっくりコツコツと資産運用していくことを心掛けます❗️特にキャッシュポジションは厚めにしておかないといざという時に運用中の資産を取り崩すことにもなりかねないので、気をつけます❗️ https://t.co/IKAcXJ67xx
— 風見紘文(かざみひろふみ)/YouTube▶️InvesTube管理人 (@hirofumi_kzm) February 4, 2019
皆さんもご存知の通り日本人の平均寿命は年々伸びてきています。
現在の定年が65歳で、平均寿命が83歳くらいなので、約18年間もの間、働かずに生きていくことになります。
これだけ長生きすると生活費はもとより医療費を65歳までの所得と年金で賄わなければいけないですが、年金は減ってきていますし、所得も増えないのでなかなか厳しいですよね。
そこで政府も投資をはじめとした資産運用を進めているわけですね。
まさに自分が必要なお金は自分で用意する時代です。
この記事は、その資産運用において私が最も大切にしていることの一つであるキャッシュポジションについて話していきます。
キャッシュポジションを適切に保つことが最優先!
株式投資に限らず、資産運用全般において基本となるルールはいくつかあります。
例えば、分散投資をする、長期運用を心掛けるなどがあります。
これらのルールの根本的な目的はリスクを最小限にするということです。
投資対象資産・投資タイミングをしっかりと分散し、長期で運用することでリスクを最小限に抑えることができ、安定した運用につながるということは良くいろんな記事で書かれています。
ただ、キャッシュポジションの重要性について焦点を当てている記事が少ないと感じています。
もしくは当たり前のこと過ぎて意識すらしていないのかもしれません。
私の中ではいくら分散投資、長期運用の徹底を心掛けていても、キャッシュポジションを適切な水準で保てていない人は根本的には大きなリスクを背負っていると考えています。
不意な出来事による資産取り崩しリスク
キャッシュポジションを適切に保つことが分散・長期投資よりも重要だとする理由としては、急な支出があった場合、キャッシュが十分でなければ、せっかく分散投資し、長期運用を計画していてもその資産を取り崩す必要が出てくるからです。
株式投資の場合は、長期運用することで損をする可能性が小さくなりますが、短期的には元本割れのリスクが大きいです。
将来的にはプラスになるはずの資産をマイナスの時に損切りすることほどつらいことはないですよね。
以上のことから、キャッシュポジションを保つことは分散・長期投資をする前に最も初めに意識しなければいけないことだと考えています。
将来必要なお金をシミュレーションすることの大切さ
例えば、今年結婚した新婚夫婦が子供を一人授かることを前提にしたシミュレーションをしてみると、必要なお金は大体次のようになります。
夫婦二人生活基本費用:20万円/月
小学校入学までの子供一人あたり費用総額:104万円/年×4年=416万円
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0~3歳で必要な費用:約1300万円
大学までの教育費:1000万円
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大学卒業までに「夫婦二人+子供」家庭に必要な目安資金:8000万円
夫婦二人の生活に掛かる基本費が20万円/月とした場合、子供が4歳になるまでに必要なお金は約1,300万円です。
3人暮らしの基本費用が23万円/月だとして、子供が大学を卒業するまでに必要な教育費が約1000万円だとすると、大学卒業までに必要なお金の目安は約8000万円となります。
若い方で資産運用の重要性に気付いた方の中には、資金を投資に回しすぎてしまう方もいらっしゃると思いますが、一度ご自身で人生プランを仮定し、必要な費用をシミュレーションして、いつどのくらいのお金が必要になるかを意識した上で、資産運用することをお勧めします。
待機資産増による資産形成スピードの懸念
こういった話をすると、「銀行預金をしているだけではお金は増えないから、投資に回さないと資産運用スピードが遅くなるじゃないか」と思う方もいらっしゃるかと思います。
確かに銀行預金ではお金は増えませんし、寝かせているお金は機会損失となってしまうという考えには同意します。
ただし、急激なインフレでも起きない限りは預金の価値は短期的には下がりません。
一方で下図の通り、投資の運用期間が短ければ短いほどリスクが大きく、場合によっては元本割れする可能性があります。
私は銀行預金による機会損失よりも短期運用による元本割れリスクを避けることが最終的には良いと判断しています。
出典:バンガードHP
重要なのはリスクとリターンのバランス
リスクとリターンのバランスを考えよう。
見えている支出を考慮に入れないのはもはやリスクではなく、ミステイク!
ここまでの話で私がなぜキャッシュポジションを適切な基準に保つことを重要視しているかご理解いただけたかと思います。
要は、資産運用は「リスクとリターンのバランスを考えることが重要」ということですが、「見えているリスク(支出)を考慮に入れないことはもはやリスクではなく、明らかなミステイク(間違い)」だと考えています。
資産運用をすること自体は、よりよい将来を迎えるためには必要だと思うので、ぜひ計画的に資産運用をして頂ければと思います。
以上、最後までお付き合い頂きありがとうございました。
皆さんの投資生活の参考になっていれば幸いです。
それでは、皆さん良い1日をお過ごし下さい!