こんにちは、風見です。
今回は配当を重視する銘柄である配当貴族銘柄について、そのメリットを4つ紹介していこうと思います。
配当貴族銘柄とは
配当貴族銘柄とは、連続増配25年以上を継続している企業のことをいいます。
代表的な配当貴族銘柄としては、
- Johnson&Johnson
- P&G
- Coca-Cola
- McDonald
などが、有名ですね。
。。。。
え? 日本株ですか?
日本株で代表的な配当貴族銘柄は
- 花王
- 。。。
- 。。。
。。。
そう、日本の配当貴族銘柄は2020年7月現在は残念ながら花王だけです。
これは日本とアメリカ株主還元への姿勢の違いによるものです。
アメリカの企業は株主第一主義で、連続増配中の企業が増配をSTOPすると、経営者は無能の烙印を押されてしまい、株価も暴落してしまいます。
一方で日本ではそこまでシビアではないことから、配当を増やすということにコミットしている企業が少ないのが現状です。
そんな中で花王は凄いですね。
花王には投資はしていないですが、心の中では応援してます!笑
と、いうことで。連続増配企業とは何か、という点は理解して頂けたかと思うので、ここから本題の「私が配当貴族銘柄に対して感じている4つの魅力」についてお話していきます。
不労所得を得られる
配当銘柄に投資をすることによって得られる最も一般的なメリットとしては、配当という形でキャッシュを定期的に受け取ることが挙げられると思います。
株式投資による配当は完全な不労所得です。
多くの方が受けとる給与所得は労働の対価ですが、株式投資の場合は労働を伴いません。
例えばコカ・コーラに投資をしたとして、四半期に1回配当を受け取りますが、そのキャッシュはあなたの労働を伴いません。
コカ・コーラで働く従業員がコカ・コーラの売上・利益の為に労働した結果の利益を権利として受け取っているのです。
投資家としては、まさに自分の代わりにお金に働いてもらっているという感覚です。
不労所得としては不動産投資も挙げられますが、不動産投資の場合は管理会社に運用を任せることができますが、少なからずオーナーとしての仕事が残りますし、管理会社とのコミュニケーションは定期的に発生します。
これは一概にデメリットとしてお話ししているのではありません。
オーナーとして不動産価格を上げることができる、自身の努力代でリターンを向上させられるというメリットでもあります。
一方で、株式投資の場合は株を買った後のアクションはほぼありません。
この不労所得が毎月の支出を上回った時に、生きるために働くことから解放される、いわゆる経済的に自由な状態になります。
株式投資の配当利回りはそこまで高率ではないため、完全に経済的に自由になる為にはそれなりの元本が必要ですが、セミリタイアという形は十分に狙えます。
私にとって完全な不労所得を得られるということは、とてつもないメリットだと感じています。
S&P500を上回るリターン
配当貴族をオススメする2つ目の理由としては、配当貴族は過去の数値ではSP500を上回るリターン・投資収益をあげている点です。
米国には50以上の配当貴族がいます。
配当貴族は継続的に増配を続けていることから、今後も継続的・安定的に配当という形で投資家にリターンをもたらしてくれることが期待できます。
SP500を上回るリターンをあげることは多くの投資家にとっての理想でもあります。
一方で多くのアクティブ運用では、それが難しいことも事実です。
ですが、配当貴族は過去のリターンにおいてSP500を上回るリターンを出しています。
1991年から2018年までの配当貴族とSP500のリターンを比較するとSP500が11.3%の年利だったのに対して、配当貴族は12.7%と上回っています。
加えてボラティリティもSP500が17.4%なのに対して、配当貴族は14.2%となっています。
つまり、より安定的で尚且つSP500よりも高いリターンをで実現してきたということです。
下落相場に強い
配当貴族をおすすめする3点目の理由としては下落相場に強いことが挙げられます。
1991年から2018年の間に景気後退期・リセッションは3度ありました。
一つは1990年、次に2000年から2003年、最後が2008年です。
このいずれの景気後退期も配当貴族はSP500を上回るリターンを挙げています。
また配当貴族は連続増配、減配をしない企業なので、景気後退で市場がパニックに陥っている間にも配当という形で株主に淡々とリターンに寄与する点もおすすめできる要因となります。
最適な投資行動を促す
配当貴族投資をおすすめする4点目の理由としては、配当貴族は投資家に正しい投資行動を促してくれることがあげられます。
多くの投資家は株価が上昇局面の時期に他の投資家が儲かっていることもあり、自分もより儲けたいと考え、より多くの株に投資をしたくなります。
この図でいうと4版の陶酔の時期(オレンジ色)です。
そして、株価下落時はこれ以上損をしたくないという心理から株を手放してしまいます。
この図でいうと緑色のところです。
このような感情的な投資が損を招いてしまいます。
一方で配当貴族は緑色の時期での投資を促してくれます。
なぜなら、株価が下落しているということは配当利回りが上昇しているからです。
株価が下落している恐怖心はあるものの、普段持っている銘柄の配当利回りが高くなっていることで、追加投資へのインセンティブとなるのです。
言うは易し行うは難しの安い時に投資をするという投資原則を手助けしてくれる役割があると言えるでしょう。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
今回は配当貴族銘柄のメリットとして、
- 不労所得を得られる
- SP500を上回るリターン
- 下落相場に強く
- 理想の投資行動を促してくれる傾向にある
という4点を紹介させて頂きました。
あくまで過去のリターンで合って、今後のリターンを保証してくれるものではありませんが、皆さんの投資生活の参考になっていれば幸いです。