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貯蓄型保険がオススメできない3つの理由【投資家目線】

今回は貯蓄型保険がおすすめできない3つの理由についてお話していこうと思います。
そういいながらも、私は社会人1年目の時に会社に来ていた保険レディに進められて個人年金保険に加入してしまいました。
その時は「お金を預けているだけで60歳で増えて帰ってくるなんて、なんていい商品だ!」と思ってうれしい気持ちになったことを今でもよく覚えています。金融リテラシーが低いというのは怖いものですね。。。今、貯蓄型保険に入ろうと考えられている方には是非一度ご一読頂いてから、加入するかどうかの判断をして頂ければと思います。

貯蓄型保険とはなにか

貯蓄型保険をオススメしない理由を話す前に、そもそも貯蓄型保険とは何かを確認しましょう。
貯蓄型保険とは、満期時に満期保険金を受け取ることができる保険です。種類としては自身が死亡した時に受け取ることが出来る終身保険(死亡保険)、将来の子供の学費に備えるための学資保険、介護が必要になった際に介護一時金を受け取れる養老保険、公的年金とは別に、個人で老後の資金を積み立てる個人年金保険などがあります。
貯蓄型保険の反対がかけすて型保険で、かけすて型保険は満期時にもこれまで支払ったお金が返ってこないタイプの保険です。
以下では、貯蓄型保険をオススメしない3つの理由をそれぞれ解説していきます。

資産運用効率が悪い(理由①)

貯蓄型保険をオススメしない一番目の理由は、「資産運用効率が圧倒的に悪い」からです。

ここでまず、「え?資産運用の話?」となった方の為に補足すると、貯蓄型保険で私たちに払われる保険金は元本より多いですよね?なぜ支払った金額より多くの保険金を受け取ることが出来るかというと、保険会社が受け取った金額を資産運用で増やしているからです。保険会社は国債などの安全性の高い資産で預かったお金を運用しているんです。
「あ~、そうなんだ!でも安全性の高い資産で運用してくれて、増やして返してくれるならいいのでは?」と思われるかもしれませんが、よくよく考えて下さい。
保険会社の人件費やオフィスの賃貸料、広告宣伝費はどこから捻出されていると思いますか?保険会社は皆さんの掛け金とその運用益からそれらの経費は支払います。つまり皆さんが受け取る増額分は以下の数式で表せます。

満期受取額=元本(掛け金)+運用益 – 経費(人件費、賃貸料、広告宣伝費)

いかがでしょうか、資産運用で得られるはずだった運用益から保険会社の経費が除かれた金額を受け取るということがお判りいただけたでしょうか。

私が契約してしまっていた個人年金保険を例に説明します。
新入社員の時から定年までの約40年間、月2万円積立てるという前提で、定年までに960万円積立てれば、1,100万円になって帰ってくるという契約内容です。新入社員の時の私は何もせずに140万円も増えるなんて素晴らしい!と思ってしまいました。
ただ、今なら、仮に40年もの長期間、株式投資に回していればどうなるかを知っています。過去20年間の世界全体の株式投資の平均リターンは5.5%/年という結果なので、5.5%の年間利回り前提で計算すると、元本960万円に対して約2,000万円が運用益として帰ってきます。個人年金と比較すると約14倍になります。個人年金保険がいかに非効率かが分かるかと思います。

流動性リスク&解約返戻金が低すぎる(理由②)

貯蓄型保険をオススメしない2つ目の理由としては、流動性リスク及び解約返戻金が挙げられます。一般的に貯蓄型保険は原則として契約満期になるまで掛け金を引き出すことが出来ません。またどうしても引き出す必要があり、実際に引き出しても掛け金の一部しか戻ってきません。私の個人年金の場合は10年時点で240万円の掛け金が200万円ほどしか返ってきません。つまり17%も損をするということです。株価でいうと大暴落と言えるレベルの解約返戻金の低さと言えます。
もちろん、資産運用全般において積立金を取り崩す事態にはならないように、日々の家計を調整することが先ずは大切ですが、いざという時にここまで損をするというのはリスクとして非常に大きいと言えると思います。

インフレリスク&金利が低すぎる(理由③)

最後の理由は、インフレリスクに対応できない点です。日本政府のインフレ目標は2%です。実際は2%には届いていませんが、私の個人年金保険の利回りは約1%/年なので、仮にインフレが1%だとすると、実質的なお金の価値としては変わらないということになります。個人年金保険に限らず貯蓄型保険は利回りが低すぎてインフレにすら勝てない程度の利回りなので、保険として入る価値がほとんどないと思います。

自分で投資するのは怖い!

以上、貯蓄型保険をオススメしない理由を3つ紹介しましたが、「そうは言っても自分で資産運用するのは怖いから預金と違って少しでも増える貯蓄型保険に入ったほうがいい」と考えられる方もいるかもしれません。そういった方は自身で投資先を選定し、売買することに不安を覚えているのだと思いますが、そういう方には全世界株式インデックス投資をオススメします。
今は証券会社で一度設定してしまえば、毎月自動的に投資信託やETFを買い付けてくれますので、保険と同じように運用できます。どうしても自身で運用するのは怖い!という方でも、最初に全世界株式系のETFか投資信託を買う設定をするだけなので、ぜひ挑戦して頂ければと思います。

最後に、、

以上、いかがでしたでしょうか。貯蓄型保険に加入することのリスク及びリターンの非効率さを理解いただけたでしょうか。
それでもまだ、自身で資産運用をするのが怖いという方がいるかとおもいますが、私からすると貯蓄型保険に加入することの方がリスクでいっぱいです。
ぜひ、自身の保険の利回りを確認して頂き、より経済的に合理性のある決断をして頂ければと思います。